2015年2月1日、富山駅の北陸新幹線ホーム見学会が富山県・富山市・JR西日本主催で開催されました。ここ2ヶ月で金沢駅新幹線ホーム見学会、白山総合車両所見学会と相次いで新幹線施設が一般公開されており、富山県でも県内最大の富山駅が公開される運びとなりました。
富山駅見学会は10時から13時までの10回、各回20分の見学になります。1回につき100名が見学でき、先着1000人を対象に行われた見学会。新しくなった富山駅舎をご紹介します。

会場の富山駅へ。新高岡駅、黒部宇奈月温泉駅は新設される駅ですが、富山駅は既存の駅を拡張したものです。

新幹線の工事と同時に、富山地方鉄道の路面電車が富山駅に乗り入れます。そのための工事が駅南側で行われています。将来的には在来線ホームをすべて高架化し、富山軌道線は地上で北側の富山ライトレールと接続する予定です。

富山駅前停留場-新富町停留場間の分岐工事はすでに終わっているようです。

新幹線ホームは在来線の南側にあります。ガラス張りなので、外から新幹線がこのように見えます。

9時半より整理券の配布とのことでしたが、人数が多かったため9時頃から整理券の配布を始めたようです。予定の9時半にはすでに1000人の定員を上回る人数が並んでいたようで、早々と打ち切りになりました。早い人は6時頃から並んでいたとのこと。

9時ごろですでに800人ほどが並んでいたため、午前中の整理券はすぐに配布終了。午後からの見学になることを告げる富山副駅長。
ちなみに金沢駅のホーム見学会対象は先着4900人でしたが、富山駅見学会ではたったの1000人。九時半以降に訪れた方々が「終了」の看板をみて愕然としていました。

見学会注意事項。

整理券をもらいます。9時に並びましたが14時10分からの見学となりました。

列に並んでいた人が予想以上に多かったらしく、急遽11回目開催を決定。手書きの整理券を職員が作っていました。

見学会に新幹線がいるかどうかの告知は特にありませんでしたが、この日かなり頻繁にW7系の試験走行が行われていたようです。
今年に入ってから日曜日の試験走行は無かったのですが、今日は時間帯によっては10分に1本のペースと、なかなかの過密具合に。

富山駅南口から新幹線のコンコースに入ります。

こちらが中央改札口。

構内案内図

右手に進むと新幹線乗り場

在来線ホームを経由せず、直接新幹線乗り場に入れます。

奥は在来線高架化の工事中。高架化は段階的に進められます。新幹線開業の1か月後、2015年4月にまず1島分のホームが使用開始となります。

左手には路面電車のホーム。新幹線開業と同時に富山駅に乗り入れます。

その案内。

路面電車側や在来線側の工事はまだ途中という感じでしたが、新幹線関連の設備工事はほぼ完了しているようです。


天井の高さはおよそ7メートル。広々とした空間になってます。

切符売り場

自動券売機MV-50

切符売り場内

こちらは切符売り場外にある券売機

ちなみに見学前のこの時間、富山県のゆるキャラが集まって、電車ごっこしてました。何だったのでしょうか。

待機列に並びます。金沢駅では1回700人でしたが、今回は1回100人程度なので混雑せずに見れました。

予定の時間を早めて、改札へ進みます。自動改札はまだカバーがかかったまま。

改札の電光掲示板。特に案内は出ていません。

改札内へ。新幹線ホームは長野・東京方面の11・12番線と金沢方面の13・14番線に分かれています。

特に方面の案内は出ていません。

階段、エレベータ、エスカレータが用意されています。

エレベータ

改札内には待合室が。

待合室のガラス細工。写真には映ってませんが全部で7つあり、富山の7河川の清流を表しています。

待合室の壁は立山アルペンルート雪の大谷をイメージしたものだそうです。中にはコンセントが利用できるPC用スペースもあります。

岩瀬地区の町並みをイメージした間仕切り


八尾和紙



トイレにも和紙が。


階段を上ります。

金沢では完全自由行動でしたが、こちらは富山県の職員さんが要所要所で施設の解説をしてくださいます。

中二階へ

明るい空間です。

中央のスクリーン。よく見ると立山連峰が描かれていました。

案内板

このフロアに乗り換え口があります。

あいの風とやま鉄道と、JR高山線の乗り換え口になります。

こちらにも自動改札

シャッターの奥には新幹線と同時開業するショッピングセンター「きときと市場とやマルシェ」へ通じる通路になっています。

こちらの乗り換え口は、在来線暫定高架化が完了する4月より利用可能になるとのこと。

乗り換え口の反対側には窓。

金沢方面13・14番線は本日見学できません。「つるぎ」はこちらから乗り降りすることになるのでしょうか。

11・12番線に進みます。

階段を登ります。

ホームに到着。

14番線にW7系がいました。

つるぎ717号金沢行き

13・14番線の掲示板には回送列車の案内が出ていました。列車名が出ていないので連携させていないようです。

11・12番線の掲示板には何もなし。

駅名標

金沢駅と違い、駅舎内の線路にも豪雪地帯特有の排雪溝があります。

ホームドアが設置されています。

停車位置の案内。


エレベーター

支柱

しばらくすると、須藤晃氏作曲の富山駅発車メロディが流れました。

14時14分、W7系つるぎ717号が金沢駅方面へ出発していきました。実際のダイヤ通りのようです。

信号設備

線路にはスプリンクラー

1編成300メートルあるE7系・W7系が入るよう、ホームの長さも300メートル以上あります。

ベンチはこんな感じ

自販機はまだ使用できません。

高崎駅から286km地点

11番線の隣で工事しているのは、高架化中の在来線ホーム。

現在はホームのタイルを貼る作業をしているそうです。

在来線ホームは、この奥に更に拡張されます。最終的にはホーム2面4線1切欠となります。

さきほどの「つるぎ717号」が出発してから3分もしないうちに、鉄道唱歌が流れました。新幹線入線のメロディは金沢駅と同じのようです。

14:18、黒部宇奈月温泉駅方面からW7系が到着。

W6編成です。

はくたか561号金沢行きの表示。


14:19、やはり実際のダイヤ通りにW7系が金沢方面へ出発していきました。

日没前でも試験走行ラッシュは続いていたようで、宮谷トンネルでも頻繁に走るW7系を見ることが出来ました。


