2014年3月15日のJRダイヤ改正より、北陸新幹線用に新造された新幹線E7系3編成が運行を開始しました。E7系が走るのは長野-東京間のあさま7往復で、これから1ヶ月毎に1編成づつ車両が増えていきます。運行開始から3日目、少々遅れてとなりますがE7系に乗ってみたのでレポートです。
現在北陸から東京へ移動するのに長野新幹線は利用しません。長野経由で東京に行くと遠回りになります。はくたかで新潟県の越後湯沢駅へ移動し、上越新幹線のE4系で高崎駅へ移動します。
MAXたにがわで高崎駅まで移動、ここで長野発あさま550号に乗り換えるためにしばらく待ちます。なお、首都圏往復フリーきっぷは上越新幹線の利用しかできませんので、このような乗り換えはしてはいけません。長野経由ほどじゃありませんが、わざわざ「MAXとき」ではなく高崎で降りるために「MAXたにがわ」に乗ったりするのも到着時間が遅れるだけなのでおすすめしません。
高崎駅には乗車位置の案内が出ています。1号車から5号車が自由席、6号車から10号車が指定席、11号者がグリーン車、12号車がグランクラスです。
ホームには新しく12両編成の停止位置が書かれています。E7・W7系のイラスト入り。
E7系のあさま550号がやってきました。長野新幹線なので「あさま」としての運行です。「かがやき」「はくたか」「つるぎ」ではありません。
F1編成でした。現在F2編成、F3編成が運行しています。F4編成とF5編成はテスト中。F6編成はたぶんまだ工場です。W7系W1編成は4月に金沢港に運ばれてきます。
さすがに運行開始3日目の平日夜の列車では、自由席もそれほど混雑しておらず、空席があるようです。ビジネスマンばかりで鉄道ファンらしき方は車内やホームには見当たらず。
北陸の伝統工芸をイメージした塗装ですが、まだ長野止まり。北陸人としては複雑な気持ちですが、長野新幹線で使用しているE2系N編成もそろそ寿命の20年。北陸新幹線開業時にE7系17編成、W7系10編成を揃えるために、毎月1編成づつ製造する車両を金沢開業まで遊ばせておくのももったいないので、1年前からの運行開始となっています。
以前試験走行中のE7系を撮影した頃にはなかった、E7系のロゴマークが増えています。
乗車します。
客席へ
試験運行からは半年ほど経過していますが、新品のシートの匂い?がします。
座席は一般的な新幹線と同じくABC DEの3-2配列。上越新幹線は自由席が3-3だったりもしますが、こちらは自由席も3-2です。
座席。赤色が特徴。
格子模様が入っています。
リクライニングは肘掛けから。
全席100Vのコンセントがあります。D席は前の座席。
E席は壁です。
100V 60Hz 2A。
スマホの充電もできます。ビジネスマン以外にも一般客にもありがたい設備。
ノートパソコンも電源を取りながら使えます。
荷物棚には飛行機のボーイング787のような手荷物棚ミラーがあり、忘れ物が無いか確認しやすくなっています。
通路
ヘッドレストは大きめで上下します。
その枕の説明。
窓
ブラインドをおろしてみます。
ドリンクホルダー
トレインショップとトランヴェールが入っています。
車内の照明はすべて蛍光灯や電球ではなくLEDです。
電光板の案内。ちなみにE7系のチャイムは上越新幹線とほぼ同じメロディです。ドアが開く方向も案内してくれます。
高崎から15分、埼玉県の熊谷駅に到着。
デッキを見てみます。ゴミ箱。
連結部分。
男性用トイレ。ドアが曲がって開くタイプで開けやすくなりました。
洗面台。
車内設備の案内。
客席への入り口
公衆電話
熊谷から15分、埼玉県大宮駅へ到着。ここで降りてみます。
先頭車両の入り口。
外からE7系を眺めます。なお細部は試験走行の際に撮影済み。
こちらはグリーン車。シートが青色です。
グランクラス。現在シートのみの運行で、ドリンクやアテンダントのサービスは行われていません。
E7系は上野、東京へ向かって出発していきました。
ここまでJR東日本のE7系のレポートでした。JR西日本のW7系の金沢港への輸送まであと1ヶ月、そちらの試験走行にも期待です。