2021年4月22日(木)から5月5日(水・祝)のゴールデンウイークまで、富山県砺波市の「砺波チューリップ公園」にて「第70回となみチューリップフェア」が始まりました。300品種、300万本ものチューリップが会場を彩る砺波市を代表するイベントで、毎年家族連れやカップルで賑わいます。去年はコロナの感染拡大を受けて中止となっていましたが、今年は新しいチューリップタワーも完成し、感染対策を講じた上で開催を決定。そして開会初日には富山県初となる航空自衛隊アクロバットチーム「ブルーインパルス」の展示飛行が行われました。
目次
駐車場・アクセス
会場周辺に3,400台分の駐車場が用意されています。駐車料金は500円から。土日は周辺の道路が渋滞します。開会初日は平日木曜日でしたが、ブルーインパルスの展示飛行があり、航空祭並の状態に。公共交通機関では、城端線砺波駅からシャトルバスが運行しています。といってもチューリップ公園までは徒歩圏内。
入場・料金
開園時間は午前8時30分~午後5時30分。初日は朝5時台から並ぶ猛者がいましたが、これはブルーが飛行する初日のみの光景。普段は並ばずに入場できます。
入場料は大人1,300円、子供200円。小学生未満無料。ネットで事前に前売り券を購入すると、現地でのチケット販売列に並ぶ必要はありません。
入口で検温と消毒、QRコードを読み取ってもらって入場
園内の様子
チューリップ公園へ
入り口ではプリンセスチューリップの8人が出迎えてくれました。チューリップがデザインされたお揃いのマスクをつけています。
毎年4人が公募で選ばれ、1年間さまざまな活動に参加し砺波市をPRします。任期は1年間。チューリップフェアでは新旧の8人で活動します。
会場正面には新旧チューリップタワー
そしてもちろん、会場全体に多数のチューリップが咲き誇ります。フォトスポットがいくつも用意されており、あちこちで記念撮影ができます。
会場マップ
フェア期間中はチューリップ公園だけでなく、隣のチューリップ四季彩館や砺波市美術館、文化会館も会場の一部となります。広いので撮影しながら歩き回ると2時間以上かかります。
会場には飲食ブースも用意されています。今年は感染対策のため飲食できるエリアは限定されています。
チューリップタワー
今年、新しいタワーが完成
新チューリップタワーは高さが26m
旧チューリップタワーは高さが22mなので、ちょっとだけ高くなりました。
50年前に建てられた旧チューリップタワーは6月に解体される予定。こうやって見比べると、旧チューリップタワーのデザインは昭和さが目立ちますが、ずっとここに立っていて、あるのが当たり前だった建物なので、解体と聞くと寂しさを感じます。今年は旧タワーに上ることはできませんが、「ありがとう」のメッセージが書かれた横断幕が掲げられています。
園内を散策
プリンセスチューリップの皆さんは園内を散策されています。声をおかけすると、快く撮影に応じてくれます。チューリップポーズ。勝手にとるのはやめましょう。
水上花壇
チューリップ四季彩館
大花壇の地上絵。「70」の文字。
文化会館の屋上テラスからの眺め。こちらはチューリップタワーと違って大抵並ばずに鑑賞可能。
立山の雪の大谷をイメージした「花の大谷」。会期前半は白一色に。フェアの後半は色とりどりの壁になります。
砺波市美術館ではインタラクティブアート展のような催し物を開催。
チューリップはフェアに合わせて開花するよう調整されています。
が、開会初日は蕾状態のチューリップが多めでした。
ピークはもう少し先といったところでしょう。
もうちょっと人が減れば、花壇に入って、チューリップの近くまで寄って撮影が可能です。
開会式
砺波市長の挨拶など
話の間、立ってるのしんどそうです
ブルーインパルス
富山県初のブルーインパルの展示飛行、やはりチューリップと合わせて撮影してナンボ。花壇の最前列は開門と同時に脚立、三脚、セノビーで埋まりました。入口でプリンセスチューリップのお姉さん撮影していたら出遅れました。
前日の予行演習の様子はこちらから
2020年の航空祭はすべて中止。去年ブルーインパルスが展示飛行を行ったのは東京オリンピック聖火到着式典での五輪を描いた3月と、医療従事者へのエールを送るための5月末の東京上空でのフライトのみ。このチューリップフェアが11か月ぶりの展示飛行となります。そのため、朝から大勢の航空ファンが集まりました。軍事ジャーナリストの菊池雅之さんをお見かけしたような。
毎年家族連れやカップルでにぎわう会場も、今年は客層が全然異なります。自衛隊グッズや高そうなカメラをぶら下げた飛行機ファンだらけ。雰囲気が完全にどこかの航空祭でした。ここで撮影される方々はチューリップと絡めた構図を狙ってるので超望遠を持ち込んでる人はあまりいませんでした。
会場はド平日にもかかわらず、かなりの集客。ブルーインパルスのフライトがあると知らずに訪れた修学旅行の高校生の団体が、不思議がっていました。会場のほか、近くのドンキなどがビュースポットとして用意されていました。砺波市ならどこからでもフライトは見えたでしょう。
整備士さんによるファンサービス。ブルー追っかけの皆様がパンフレットにサインをもらっていました。なお現地に展開したパイロットは、原 総括班長と、ナレーションを担当した5番機パイロット江口さん
式典会場横にブルーコントロール。周波数は小松空港や富山空港のものではなくGCIだったようで、結局2日かけても見つけられず。
今回の展示飛行は小松リモートで実施。ブルーインパルスは前日に松島基地から小松基地へ展開。小松を離陸後に富山湾へ出て時間までホールド。庄川を南下して高岡市側から会場に進入してきます。
会場にいつものBGMが流れます。このBGMを生で聞くのは2019年の築城基地航空祭以来。12時ごろ。ブルーインパルスが見えてきました。ランディングライトを点灯しています。
デルタ隊形で会場上空をローパス
本日のパイロットと機体は、1番機 #790、平川JACKY飛行班長、後席 東島GANGさん。2番機 #692、住田RYUさん3番機 #694、鬼塚SAIJIさん。4番機 #686、永岡ASHさん。5番機 #663、河野GABAIさん。6番機 #697、眞鍋LANCEさん。遠渡CHERRY隊長は留守番?新造時からアクロ仕様だったT-4は2020年3月にすべて退役、第11飛行隊のブルーインパルス用T-4はすべてノーマルT-4からの改修機となりました。
去年3月のオリンピック聖火到着式典ではカラースモークを使用しましたが、あの1回限りの復活だったようです。
続いてリーダーズベネフィットローパス。オリンピック聖火到着式典ではアルファ編隊が描いた五輪マークが風が強すぎてすぐに流されてしまったため、ブラボー編隊のリーダーズベネフィットがメディアに多く取り上げられることに。
デルタ360°ターン
大きな円なので、小矢部や南砺市、富山市からも見えたのではないでしょうか。
フェニックスローパス
サクラ。前日の予行では快晴でしたが、残念ながら本番は高いところに雲が流れてきました。
スラントキューピッド。今回は1200フィート~6000フィートの間でフライトを行うのでバーティカルキューピッドはできません
5番機の720°ターン
タンクつけたままですが、軽々とフライトを実施
レベルサンライズ
1番機、スモーク出てません。予行では出てました。出し忘れか、トラブルか。無線の周波数わからずじまいだったので、原因不明。
会場上空で開花。以上で終了となりました。小松基地へRTB。午後に松島基地へ撤収しました。
会場に集まった大勢の人が一斉に帰路につき、周辺の道路は大渋滞となりました。屋外なのでそこまで密にななってなかったと思いますが、今後もブルーの展示ができるよう各自感染対策をしっかりととっていきましょう。
ブルーインパルスは次回、4月29日(木・祝)に埼玉県所沢市のメットライフドーム(千葉ロッテ戦)上空で今回のような展示飛行を実施する予定です。