2019年9月16日(月・祝)、石川県小松市の航空自衛隊 小松基地にて「小松基地航空祭2019」が開催されました。毎年10万人を超える来場者が集まる、小松市のビッグイベントです。
全国各地にある航空自衛隊の基地で毎年航空祭が行われていますが、小松基地はアグレスを含めF-15の飛行隊を3つも有する大規模な基地。航空祭では大変充実したプログラムが楽しめます。地元の方や家族連れだけでなく、全国から飛行機ファンが集まり、今年の来場者数は12万5000人となりました。
小松基地所属の303、306飛行隊、アグレッサー、救難隊の飛行に加えてブルーインパルスのアクロバットフライトや、アメリカ空軍F-16デモンストレーションチームのフライトなどが行われました。
目次
アクセス
一大イベントとあって周辺道路や各種交通機関は、たいへん混雑します。
公共交通機関の場合、JR小松駅を目指します。北鉄バスが小松駅から会場まで有料のシャトルバスを運行しています。
車の場合、コマツ粟津工場やジェイ・バスがある串工業団地の臨時駐車場、コマニーなどがある鉄工団地の臨時駐車場、小松駅周辺の駐車場を利用します。各臨時駐車場からは、同じく有料のシャトルバスを利用します。小松基地内に、一般の方が利用できる駐車場は用意されていません。
朝の5時頃にはもう北陸自動車道 小松インターチェンジから基地方面へ渋滞が発生していました。
午前5時に会場に一番近い浮柳地区の駐車場が満車。午前7時ごろに鉄工団地の駐車場が70~90%。午前10時にすべての駐車場が満車になりました。極力公共交通機関をご利用ください。路駐は絶対におやめください。違法駐車が多いと航空祭自体が今後中止になりかねません。周辺道路や農道の違法駐車は、警察が常に巡回しています。
岐阜や浜松など他基地の航空祭では、基地周辺の空き地の地主が1日1,000円~2,000円で臨時駐車場を開設してることがよくありますが、小松基地周辺は国有地や田んぼが多く、そのような光景はあまり見られません。
基地向かいの小松空港駐車場は、航空祭期間中は飛行機の搭乗者以外、絶対に駐車できません。当日は空港に駐車しようとする車が頻繁にやってきて、警備員に搭乗券の提示を求められ止められていました。そもそも小松基地と小松空港の違いがわからず、小松空港側から基地に入れると勘違いして訪れていた方もちらほらと。
朝5時半ごろ、東門の開門待ちの列。ゲートからアラートハンガー裏まで伸びており、約500メートル。シャトルバス運行前なので皆さん歩いてきたようです。
7時45分開門の予定を前倒しし、6時45分にゲートオープンとなりました。入口では手荷物検査を実施しています。
会場案内図とタイムスケジュール。7時45分にオープニングフライトが始まり、15時にすべてのプログラムが終了します。
基地内へ
エプロン地区では、多数の航空機が展示されています。また、ここからは展示飛行の様子がよく見えます。脚立と踏み台の使用は禁止。レジャーシートは決められたエリアで。昼過ぎには人でごった返し、携帯電話も繋がりにくくなります。エプロンに近いトイレは並びます。
飲食店も多数出店。そこらへんのグルメイベントよりもお店が集まります。ただドリンク系の売店が早々に売り切れになるので、水分はなるべく持参したほうがいいでしょう。日差しも強いので熱中症対策は必須です。
展示飛行
午前中に戦闘機や救難機、午後にブルーインパルスのフライトが行われました。午前中のフライトは、背中を撮影するために基地内ではなく空港駐車場の草地から撮影しています。
空港側から基地方向を眺めると逆光。写真もすべて逆光でお送りします。
オープニングフライト
7時45分より、オープニングフライトのため、第303飛行隊のF-15J 2機、306飛行隊のF-15J 2機、合計4機が上がります。
2機づつ、TACディパーチャーでテイクオフ。スプレッドアウトとか、パッカンとか呼ばれています。
離陸した各機は、基地周辺の天候偵察を実施します。午前中の天気は良好。
朝のJAL羽田便、ANA羽田便、IBEX福岡便を離陸させ、オープニングフライトがスタート。ダイヤモンド隊形で進入。#936、#069、#882、#938
アローヘッド隊形でRWY24側から侵入。去年は先頭をT-4が務めましたが、まだ小松基地には改修済みF3エンジンが配備されていません。後述の不具合のため、小松基地のT-4は当分飛べません。
2機づつオーバーヘッドアプローチで着陸
F-15機動飛行
航空自衛隊の主力戦闘機「F-15J」2機による機動飛行。会場正面で高G旋回やハイレートクライムを披露します。
上がったのは第306飛行隊のF-15J #911
もう1機、第303飛行隊のF-15J #951。今年は303と306が別々のプログラムではなく、同時に1機づつで実施します。
アフターバーナーを使用し、爆音を轟かせながら頭上を旋回。
虹色ベイパー
SJ飛行隊だった303SQですが、最近はMJの機体も配備されてるようです。
今年は303飛行隊、306飛行隊ともに特別塗装機がありませんでした。通常塗装の機体となります。
背中が撮影したくて会場に入らずこの位置から撮影していましたが、結局順光で撮影できるのはお腹でした。来年はおとなしく会場に入ります。
アメリカ軍F-16デモンストレーションチーム
アメリカ太平洋空軍(PACAF) 第5空軍 第35戦闘航空団F-16ヴァイパーデモンストレーションチームによる展示飛行です。青森県 三沢基地から金曜日に飛来しました。敵防空網制圧任務に従事しています。
離陸直後にレフトターン。空港ターミナルビルの直上を超低高度で通過しハイレートで上昇していくという、自衛隊機ではぜったいにやらない機動を披露。
アメリカ空軍ではサンダーバーズとは別に、常設の飛行隊内にエアショーでパフォーマンスを行うためのF-16やF-22のデモンストレーションチームを保有しています。今年はF-35デモチーム発足のためルーク空軍基地で訓練が行われていました。PACAF F-16デモンストレーションチームは、自衛隊の航空祭など太平洋空軍の管轄(日本、韓国、アラスカ)で開催されるイベントでF-16のパーフォーマンスを実施しています。
パイロットは「プリモさん」ことジェイク・インペリゼリ大尉。去年先任の「パンチさん」からチームを引き継ぎました。
高速で俊敏な動きを披露します。自衛隊の戦闘機はアクロバット飛行をしないので、背面になるような機動を披露することはありませんが、米軍にはそんな自主規制はないので見ごたえのある激しい動きを見せてくれます。
基地の裏側から会場正面を超高速で通過する「デディケーション・パス」などを披露しました。会場反対側から撮影していたので腹しか見えませんでしたが。
救難展示
U-125Aと救難ヘリUH-60Jのペアが上がります。
U-125A #027が上空を旋回。窓から何かがこちらを覗いています。
救難ヘリUH-60Jからメディックが降下する様子を披露。
時間の都合で担架のつり上げは省略されました。↓先週の予行の様子。
アグレッサー機動飛行
飛行教導群 通称「アグレッサー」部隊の飛行です。3年前に新田原基地より小松基地へ移転してきました。大編隊のF-15J 8機が離陸したのち、2機のF-15DJ #096、#090が上がります。
アグレスは複座(2人乗り)のF-15DJを使用します。
アグレッサーは全国の飛行隊を周り、訓練の敵役を努めます。相手のF-15と区別しやすくするため、アグレッサーのF-15DJには、カラフルな独特の模様が描かれています。また、訓練によってはF-15で爆撃機役などを演じることもあるので、各機体ごとに塗装パターンが異なります。
航空自衛隊 最高レベルの戦闘スキルと、指導力を有するパイロットで構成されています。
F-15J/DJは、定期的に愛知県 小牧基地に隣接する三菱重工の工場で整備が行われます(IRAN)。その際に機体の塗装を剥がし、場合によっては機体の所属部隊も変わるので、整備のたびに新色が誕生します。
最新の「秋の新色」がこの黒色。航空祭用の特別塗装ではなく、こういう色で運用されます。機体ナンバーが赤色で縁取られているところが素敵。
大編隊
F-15J 8機による編隊飛行です。303SQのF-15J/DJ #058、#938、#882、306SQのF-15J/DJ #087、#947、#916、アグレスのF-15DJ #074、#093が上がり、隊形を整えて会場上空に飛来。
これも会場裏から撮影していたため逆光に。
2パス目。去年は10機。3年前は12機でした。年々大編隊の数が減っていっているような。
F-4EJ機動飛行
岐阜基地から、F-4EJ #336がリモートで飛来。改ではなく、ノーマルのF-4EJ。会場上空を何度か飛行し、小松へは着陸せず岐阜基地に帰投しました。
昨年度、F-4EJを運用していた302飛行隊はF-35へ機種転換。残る301飛行隊も来年度に三沢へ移動しF-35へ転換予定。第501飛行隊のRF-4E/EJも来年度がラスト。岐阜基地に少数のF-4EJが残るのみとなります。岐阜基地ではチェイサーとしてのほか、テストパイロット育成の教材としてF-4EJを使用しています。
F-2機動飛行
同じく岐阜基地からF-2 #502が飛来
岐阜基地の飛行開発実験団(ADTW)は各種航空機や兵装のテスト・評価を行う部隊です。そのため航空自衛隊が保有するほぼすべての航空機を有しています。この#502はF-2Aの試作2号機です。この塗装はこの機体のみ。現在は新型ミサイルなどのテストや、チェイサーとして活用されています。
対地攻撃のデモを行い、岐阜基地へ帰投しました。小松基地から岐阜基地までは15分ぐらいで到達可能。
グライダー
自衛隊の機体ではありません。学生航空連盟のDiamond HK36 JA01KYと曳航されたグライダーアレキサンダー・シュライハーASK21 JA2471が福井空港から飛来。もともとそういうプログラムだったのか、事故なのかはわかりませんが、基地上空でロープが切れて、グライダーが小松基地へ着陸しました。去年は2機ともそのまま福井に戻りましたが。
事故だったようです。ロープが落下し、グライダーは不時着したとのこと。重大インシデントに該当するとして調査が行われます。
今年は9月29日に「福井空港スカイフェス」が開催される予定。そこでグライダーの優雅な飛行が披露されるでしょう。
民間機
小松基地は向かいにある小松空港と滑走路を共有しています。民間機のトラフィックもそれなりにあるため、民間機の離着陸で展示飛行が中断します。逆に、民間機が上空や滑走路手前で待機することも。離着陸の際にはANAとJALが、会場で宣伝のアナウンスを放送します。
以前は航空祭に合わせて、ポケモンジェットなど特別塗装機を小松便に割り当てることが多かったのですが、最近はあまりありません。
北陸新幹線開業以前はB747やB777といった大型機が頻繁に飛来していた小松空港ですが、開業後はB737やA320、A321、B767といった小型・中型機が中心です。
地上展示
エプロン地区や格納庫に展示された機体を見て回ります。
海上自衛隊のU-36A #06。海上自衛隊も、飛行機を保有しています。哨戒機やヘリなど、多数の航空機を運用しています。
海上自衛隊のSH-60K #56。護衛艦の艦載機として使用されます。潜水艦に対する攻撃や、各種支援に用いられます。
先ほどデモンストレーションを行ったアメリカ空軍のF-16C #894。テイルコードのWWはワイルドウィーゼルの意味。三沢基地の第35戦闘航空団(35th FW)には第13戦闘飛行隊と第14戦闘飛行隊の2つの飛行隊がありますが、尾翼の先端が黄色の機体は第14戦闘飛行隊の機体です。
予備には#808。先週の三沢基地航空祭はこの機体で実施。Block50で初めて飛行時間1万時間を達成した機体で、808を文字ってBOBと呼ばれています。
陸上自衛隊のUH-1J #17
陸上自衛隊のAH-1S #78
小松救難隊 UH-60J #593。UH-60JⅡ能力向上型の初号機です。
U-125A #027。一昨年ぐらいまで洋上迷彩でいろいろテストが行われていました。
三沢基地 第3飛行隊のF-2A #539。第3飛行隊は今年度末で三沢基地から百里基地に移転します。
百里基地 第301飛行隊のF-4EJ改 #315。301SQのファントムは2020年で最後。来年度に三沢基地へ移転し、302飛行隊のオジロに続いてF-35Aを運用する部隊として生まれ変わる予定です。自衛隊向けF-35Aは2019年9月現在16号機まで初飛行を終えています。
このF-4EJ改 #315は、今月末で用途廃止になる予定。先月から松島基地、三沢基地でファイナルツアーを実施しています。12月の百里基地航空祭が開催される頃にはもう飛べませんが、地上展示はされる予定とのこと。302SQのF-35Aにオジロを描く可能性はほぼ無いとのことなので、301SQのカエルマークも見納めになる可能性があります。
毎回巡業先で機首にお土産をねだるカエルが描かれていることで話題ですが、小松ではノドグロを食べたがっていました。松島や三沢では、機体のそばでにしにしさんの「ファントムおじいちゃん」のぬいぐるみと、各種イラストやサインが展示されていましたが、小松ではそういった小物はありませんでした。ただ基地のあちこちにファントムおじいちゃんとイーグル兄さんのイラストが飾られていました。
百里基地のRF-4E #907。第501飛行隊のファントムも、来年度末で退役の予定。偵察任務は無人機のグローバルホークが引き継ぎます。
小松基地 3部隊のF-15J/DJ
アグレッサーのF-15DJ #082。ミノカサゴとか呼ばれている塗装です。予行では何度も飛びましたが当日はノーフライト。
306飛行隊のF-15J #952。306飛行隊は主にレーダーや電子機器がアップグレードされ、搭載するミサイルの性能も向上した「F-15MJ(MSIP)」を運用しています。
こちらは303飛行隊のF-15J #954。こちらもMJ。以前まで初期型で改修が施されていない「F-15SJ(Pre-MSIP)」を運用していましたが、いつの間にか303SQもMJを運用するようになっていました。どこからかき集めたんでしょうか。
F-15SJは搭載する電子機器が古く、またデータバスなどの規格が最新の電子機器に対応していないため、導入時から改修がほとんど行われていません。AAM-4などのミサイルも運用することができず、いまだにスパローを積んでスクランブルに上がるなど、1980年代の性能です。現代の空中戦は、機体の飛行性能ではなく搭載する電子機器の性能で勝敗が決まります。
SJは改修するとなると新造に近い費用がかかることから、2021年までに退役するF-4EJ改に続き、F-35AとF-35Bで更新されることが決定しています。
小牧基地からC-130H #077。ブルーインパルス支援のため、松島基地より整備員を運んできました。
C-2 #208。国産の輸送機。C-2が小松基地航空祭で展示されるのは初めて。何度か小松でも体験飛行が行わており、昨日も実施されました。
入間基地からU-4 #253
静浜基地からT-7 #909
美保基地からT-400 #062
ブルーインパルス 1番機#629、2番機#686、3番機#745、4番機#731、5番機#690、6番機#666、予備機#697。
改修機がずいぶん増えました。ブルーインパルスとして新造された機体は#731、#745のみ。あとは通常仕様のT-4をブルーインパルス仕様に改修した機体。初期からの新造機は退役しました。#731や#745も退役間近ですが、来年の東京オリンピックで何が何でも5機飛ばすために、予備を多めに確保したいとのことから10機弱の体制を維持しているとのこと。
陸上自衛隊の車両展示。小松基地で戦車やFH70が展示されるのは、少なくともここ数年はなかったはず。
74式戦車の空包射撃を、午前中に実施しました。戦闘機のアフターバーナーが鳴り響くこの会場でも、戦車の音は強烈です。あとプリモさんが戦車に乗って記念撮影してました。
去年まで金沢駐屯地の一般公開が小松基地航空祭の前日に開催されていたため、ブルーの予行とまるかぶりで最近参加できていませんでした。今年は10月13日に開催予定です。
パトリオットミサイルや短SAMの発射機。
格納庫内。F-15J #859が油圧動作展示
F-15DJ #070コックピット展示
同じくF-15DJ #098コックピット展示。#098はF-15DJ最終号機。去年までアグレス所属の機体で、アメーバと呼ばれる灰色の塗装でしたが、IRAN明けで306SQに配備。
ミサイル展示。全部模擬弾です。
アグレッサー交流ブースでは、パイロットとの写真撮影や、機体の人気投票。#070と#094が人気。
今年もありました。アグレッサーによるパイロットになるためのQ&Aや戦闘機ネタ(エースコンバットネタ多め)
今年は306飛行隊の交流ブースがありました。パイロットの方と記念撮影などができます。
ブルーインパルス
航空自衛隊 アクロバットチーム「ブルーインパルス」のフライトが始まります。
ブルーインパルスが使用する練習機「T-4」は、今年4月にエンジンのトラブルが発覚。不具合を修正するまで約200機ある全T-4が飛行停止に。ブルーは6月までのすべての展示飛行がキャンセルされていました。徐々に不具合を修正したエンジンが割り当てられ、7月に広島尾道での展示飛行を2機で再開。千歳基地航空祭を2機、松島基地航空祭を3機、三沢基地航空祭を4機で実施しました。
小松で6機のフライトが実施できるか未定でしたが、無事にエンジンがそろい、松島で訓練ができたので6機体制が復活しました。
9月20日に行われる世界的なイベント「ラグビーワールドカップ開会式」にてブルーインパルス6機を飛ばすために、お上の権限で他部隊に回す予定の改修済みエンジンをブルーインパルスに優先的に割り当てたとか。まだ飛行可能なエンジンは、5か月で20機分程度しかありません。ブルーのほかでは教育部隊がある浜松や芦屋、年次飛行が行われる入間が優先され、小松や他基地のT-4が飛べるようになるのは、当分先。
パイロット搭乗時のウォークダウンを見るために、基地開放と同時に場所取りが行われます。ウオークダウンを見るのは至難の業です。禁止されている脚立を使おうものならTwitterで晒されます。飛び上がってしまえばエプロン地区からならどこからでもブルーインパルスの飛行は楽しめますので、子供連れなので朝早くから来場はつらいという方は、そこまで頑張る必要はありません。
1~4番機、インディビジュアルテイクオフからのダーティーローパス。ダイヤモンドテイクオフは2017年の千歳基地航空祭で、1番機が離陸前にブレーキの不具合をおこして全機立ち往生してしまったことから、封印されています。
パイロットは、1番機 福田TETSU隊長、後席 遠渡CHERRYさん。2番機 中條 GARPさん、後席 住田RYUさん。3番機 久保TOMMYさん、後席 総括班長の谷爲TAMARさん。4番機 村上MARSさん。4番機TRの永岡ASHさんは地上でナレーション。ブルーコントロールは海野GON飛行班長。
6番機 ロールオンテイクオフ。パイロットは佐藤RIASさん
5番機 ローアングルキューバン。垂直上昇していく科目は、この日これだけとなりました。5番機 パイロットは元廣GOROさん、後席 河野GABAIさん
ファンブレイク
チェンジオーバーターン。
ここまでは1区分でした。
このあたりで、基地周辺に低い雲が接近し4区分に変更。会場正面は晴れ間が広がっていましたが、残念。レインフォールはそのまま会場正面からのローパスへ変更。
ブルーインパルスのアクロバット飛行は雲の高さに応じて1区分~4区分の4パターンあります。雲がほとんどないときは1区分で実施となり、星マークやハートを描きます。今回は4区分となったため、垂直上昇するような科目は実施せず、編隊飛行で水平に通過していく科目が中心となります。(アクロバット無しで編隊飛行のみの5区分もあります。)
レターエイト
ダブルナイフエッジ
オポジットコンティニュアスロール
オリジナルキューピッド。4区分での実施のため、バーティカルキューピッドのように垂直ではなく水平にハートを描きます。
フォーシップインバート
オポジット・トライアングル
フェニックスローパス
タッククロス
ローリングコンバットピッチ
コークスクリュー。以上で着陸となりました。
フライトを終えたパイロットの皆様
来年2020年3月20日には、ブルーインパルスの本拠地である松島基地に、ANA・JAL双方の塗装を施した旅客機でオリンピックの聖火が到着。その際ブルーインパルスによる展示飛行も予定されています。五輪を描くために、20年ぶりにカラースモークの復活も進められています。
外来機帰投
地上展示されていた、他基地所属の機体が帰投します。
U-36AやF-2、C-2、RF-4EJなどがそれぞれの基地へ帰投しました。F-16やブルーインパルスの帰投は翌日の予定。ブルーは18日にラグビーワールドカップの予行があるため、松島に戻ったあとすぐに入間基地に展開予定。
15時。ブルーインパルス終了後、各駐車場や小松駅方面へのシャトルバスは、長蛇の列となります。1時間以上の待ち時間になりました。小松駅まで歩いて50分なので、元気があれば歩いたほうが早く帰れるでしょう。歩けば16時台にはJR小松駅に戻れますから、北は青森、南は鹿児島までその日のうちに帰宅可能。
周辺道路も、小松ICに続く渋滞が発生していました。