小松飛行場の北側に広がる植林地に、飛行機の離発着を眺めることができる展望広場が2016年3月19日にオープンしました。元々ここは大勢の飛行機ファンが訪れる定番の撮影スポットでしたが、公園として整備することが2014年に発表されました。2015年夏ごろから工事が始まり、「スカイパーク こまつ共生の丘」と名付けられ、新しい小松の観光スポットとなりました。
目次
場所
小松市浮柳町の小松空港・小松基地RW24アプローチエンド。JR小松駅からは徒歩40分ほど。もしくはJR小松駅からバスで小松空港まで移動し、そこから徒歩20分。
公園整備前
この辺りにあった幾つかの集落が、騒音問題から集団移転し以後国有地となっていました。津幡町に整備された「新幹線の見える丘公園」のように、元から公園だったわけではありませんが、平日・休日問わず望遠レンズやエアバンドを持った飛行機ファンで賑わっていた場所です。
といっても、ここから撮影するわけではなく、この林に車を停めてエアバンドを聞きながら待機、無線にお目当ての航空機がコンタクトしてきたら数分歩いてRW24アプローチエンドに移動する、といった利用方法がほとんどでした。
小松基地航空祭の予行演習がある日には、大勢の人が訪れていました。ブルーインパルスの予行があると、県外ナンバーがズラリ。
そんな林があった場所で、2015年9月頃から工事が行われていました。
オープン初日
そこに新しく公園を整備。
丘は芝生が2016年3月19日現在養生中。
公園設備
現在は芝生もご覧の通り。アグレッサー部隊も小松へ移転し、連日飛行機好きで賑わっています。航空祭の予行やブルーインパルスリモート、レア機飛来、アグレス新色など特別なイベントが無い限りは駐車場が満車になることはあまりにありません。ただし、小松基地航空祭当日・前日は公園周辺の道路が規制され、公園には駐車できません。
公園全容
トイレ。男子、女子、多目的に分かれています。
水道もあります。
公園の案内
駐車場、多目的広場、展望広場、東屋、トイレで構成されています。
小松飛行場に飛来する航空機の解説。このJAL機と中国東方航空機の説明に違和感が。
小松基地に配備されている航空機の解説
公園利用上の注意
撮影
この公園からは、RW24に着陸(金沢市上空から小松空港方向に降下)・RW06から離陸する戦闘機や旅客機が近距離で眺められます。
公園内の広場には、若干の傾斜が付いており、丘からは基地のエプロンや滑走路が少しだけ見渡せます。
エプロン地区はアラートハンガー前の盛土が邪魔で、あまり見通しはよくありません。
アーミングエリアに駐機する機体
公園から見たRW24からのF-15の離陸の様子
最も、RW24からの離陸やアーミングエリア、エプロン地区は、この公園よりも空港デッキからのほうがよく見えます。
※空港デッキから撮影
※空港デッキから撮影
※空港デッキから撮影
旅客機は、北陸新幹線開業の影響で小型化が進み、何便か767が割り当てられているものの737やCRJ700ばかり。たまにANAが機材変更で787や777に、エバー航空がA330となります。
水曜・金曜・土曜にはカーゴルクスの747-8F(貨物タイプ)が、木曜・日曜にはシルクウェイの747-8F(貨物タイプ)または747-400Fが飛来します。
平日は自衛隊機の離発着が頻繁に行われます。
F-15J。小松基地の第303飛行隊、第306飛行隊、飛行教導群はF-15J/DJを使用してまいすが、他基地のF-15やF-2、F-4なんかもたまに小松基地に飛来します。
T-4
天気が良い日の午前中は、公園や空港デッキからは逆光となります。
公園から2~3分歩けば、RW24へのアプローチコースの真下にいけます。
伊丹空港の千里土手のような場所です。
更に歩くと、順光に。
スカイパークこまつ翼
ついでに紹介。
反対側のRW06アプローチエンド周辺にある「スカイパークこまつ翼」。こちらはソフトボール場やサッカーグラウンドが整備されています。
スカイパークからはRW06に降りる飛行機が見やすくなっています。フェンスを超えられる脚立があれば、タキシングのコロコロも撮影可能。