アゼルバイジャン共和国を拠点とする国際貨物航空会社「シルクウェイウエスト航空」が日本に初就航し、その就航先が石川県の小松空港となりました。毎週木曜と日曜にアゼルバイジャンから飛来し、貨物を積み直してソウル経由でアゼルバイジャンに戻ります。
小松空港の貨物便といえば「カーゴルクス」が有名ですが、そちらは現在水曜、土曜の運航。旅客機の小型が進む中、国際貨物は好調のようで大型機のボーイング747が頻繁に訪れるようになりました。
第一便到着の様子をご紹介です。
小松空港へ。この日は朝から天候が悪く、ANAやIBEX便に欠航が相次ぎました。
駐機場はガランとしております。
欠航で小松空港利用客がほとんど居ない中、外のデッキには航空ファンや新聞社の方々が多数。ちなみに気温は0℃。
アゼルバイジャンからのAZG603便は、日本時間午前7時に首都バクーのヘイダル・アリエフ国際空港を飛び立ち、カザフスタンや中国上空を飛行。およそ9時間かけて小松空港に飛来します。
15時42分頃、機体の姿が見えてきました。
機種はボーイング787-8F。747シリーズ最新の-8、その貨物タイプです。
貨物タイプですので、1階部分に座席や窓はありません。
向かい風が強いのか、機首を通常より深く下げているようにも見えました。
欠航が相次ぐような強風。まさかの第一便ダイバートが心配されましたが、着陸してくれるようです。
無事にタッチダウン
スラストリバーサー
雪を舞い上げながら滑走
駐機場へタキシング。展望デッキの前を通ります。
小型機ばかりになってしまった小松空港では、貴重な大型機です。
ANAの里帰りフライト以降、小松に降り立つジャンボは、カーゴルクスもしくは極稀に航空自衛隊の政府専用機が降り立つのみ。
シルクウェイ航空は747-8Fを2機、747-400Fを3機、767-300Fを2機保有しているそうです。767は航続距離が足りませんが、小松便が747-400Fとなる日もあるのでしょうか。
SILKWAY AZERBAIJAN CARGO
機体番号はVQ-BVC
エンジンはGEnx-2B67。787のようにギザギザがついてます。
貨物機の駐機場へ
国際線出発ロビーでは就航セレモニーが行われています。
谷本県知事や、シルクウェイ航空の副社長らが来日し挨拶をされていました。
カーゴルクスが成田や関空、セントレアを拠点とせずに小松空港を拠点としているのは、3大都市からの距離がほぼ変わらないからというのが表向きの理由で、本当は森喜朗の圧力があるなんて言われていますが、このシルクウェイはどうなのでしょうか。
2階の模型コーナーにはシルクウェイ航空の機体も飾られていました。
こちらは747-8Fではなく747-400Fとなっています。
駐機スポットへ
カーゴルクスと同じ場所です。
機体後部のドアから荷物の積み下ろしを行います。
今日は機体前方のドアは開けなかったようです。(写真は以前撮影したカーゴルクス機)
この後、AZG661便として午後6時頃に小松を飛び立ちました。ソウル経由でのフライトです。しばらくは定期便ではなくチャーター便という扱いになるそうです。