ジャンボの愛称で親しまれ日本の空を飛び回っていた旅客機ボーイング747ですが、日本航空JALが保有する機体はすべて引退済み、全日空ANAも国際線はすべて退役し国内線も3機の残すのみで2014年3月31日の那覇便で完全に引退します。そんなANAが、「FINAL747 THANKS JUMBO」という引退キャンペーンを実施し、かつて747が就航していた路線に1日限りの「里帰りフライト」を実施しています。小松空港へは11月10日の羽田発小松行きANA969便と小松発羽田行きANA970便で実施されたほか、記念イベントが行われました。
残念ながら結構な雨が降っており、コンディションはあまりよろしくはありませんでしたがそれでも多くのファンがデッキに集まっていました。
到着前になってくると、家族連れなど大勢の人が小松で見る最後の747を見ようと集まってきました。
航空祭前日かというくらい人が集まってます。雨のため空港内で待機する人もいます。
全国各地で話題になっているだけあり、小松にも多く人が集まります。大阪の伊丹空港では、本来エンジンが3発以上ある機体は着陸できないのですが、地元住民らの許可をもらい特別に里帰りフライトが行われます。
エプロンには新聞社やTVなどマスコミの方も多くいらっしゃいました。
THANKS JUMBO!の横断幕を持ってお出迎えの準備。
RW6側から降りてきます。
14時20分過ぎ、747-400Dが羽田空港から到着。
機材はJA8966です。「レインボーブリッジの下をくぐってみたかった」で有名な「全日空61便ハイジャック事件」の機体です。14年前の事件ですが、機体はまだ飛んでます。
ウイングレットがない400D型です。実質日本専用機だったので、3月の引退で747-400Dも最後を迎えることになります。
2階席があるのがジャンボの最大の特徴。今はエアバス380なんかもあります。
ちょうど目の前にスポットインします。
おそらく横断幕と機体を合わせて下で記念撮影してるんだと思います。
ブリッジをつなぎます。本来ボーイング767-300で運行するはずのANA769/970はキャパシティが倍くらいある747に変更となったため保安検査場が大混雑となっており、ちょうど今行われている「香川県PR物産展」まで列が伸びていました。なお970便搭乗者には紙飛行機とクリアファイルの記念品が渡されました。
小松空港へはルクセンブルグのカーゴルックス航空が最新鋭機ボーイング747-8Fを就航させており、輸送機タイプであれば見ることができます。旅客機タイプは訓練などで航空自衛隊が保有する政府専用機が降りてきた時ぐらいでしか見ることはできないでしょう。ANAは10月28日よりボーイング787を1往復、12月より3往復投入します。
1階空の駅向かいの案内所では記念イベントが行われていました。
ANAボーイング747公式DVD上映
ANA歴代キャビンアテンダント制服。着用しているのはCAやモデルさんではなくグラウンドスタッフの方々。記念撮影にも応じてくれました。
お横断幕を持っていたのはこちらの方々です。
4代目 1970~1974。大阪万博に合わせてイメージチェンジされた制服
5代目 1974-1979。トライスターの導入で新しくなった制服です。
6代目 1979~1982 ボーイング747SRに合わせてデザインしたものです。
7代目 1982~1990 創立30年記念に一新したデザインです。
8代目 1990~2005 まだ馴染みがあるこちらは7年前まで使用されていました。
なお、現在のANAの制服は9台目です。
ボーイング747の歴史。
旧塗装のANA747の模型が飾られていました。