北陸新幹線開業まであと3ヶ月となった2014年12月13日(土)、金沢駅にて新幹線のホーム・待合室・改札が一般公開されました。これまでも何度か一般公開はされてきましたが、抽選で1,000人の募集に対して5,000人の応募があるなどなかなか見る機会がありませんでした。
今回は整理券を配布し、時間は1回20分と短いものの合計4,900人の希望者が見学できました。新しくなった金沢駅の様子と、たまたま見学時間内にホームに到着した乗務員訓練中のW7系をレポートです。

会場の金沢駅へ

新幹線のホームは在来線の東側になります。最近は兼六園口って言うそうです。西口は金沢港口に。

目次
整理券配布
朝9時半より、整理券の配布が行われました。かなり長い列になっていましたが、1回700人と人数が多いので、整理券は十分にいきわたっていました。W7系の7にちなんで700人なんだそうです。気合入れて1時間前に並びましたが、見学直前でも整理券は余っていました。

希望する時間帯の列に並びます。やはり最初の11時に人気が集まります。隣に並んでいた人がAKBの握手会みたいと言っていたので印象的でした。

100日前記念イベント
9時50分より開業100日前記念イベントが新幹線改札で行われます。

ひゃくまんさんと、東京スカイツリーのマスコット ソラカラちゃん。新幹線でぜひスカイツリーに訪れてくださいとPRしていました。

各種マスコミの取材。ぶんぶんボウルの方がどこかのテレビのMCをされていました。

式典を撮影する報道陣

改札の前にはE7/W7系のクリスマスリース

ついに自動改札が。フードで隠されていました。

電光掲示板です。こちらは特に何も表示されていません。

見学前ですが、改札の中へ入れました。

クリスマスモードなのか、見学のために床が傷つかないようにするためなのかはわかりませんが、赤じゅうたんが敷かれています。エスカレーターにも。

ちなみにこちらが2013年9月ごろの改札。立派になりました。

開業後のコンコースのイメージ

駅員室

クリスマスフラグか掲げられています。

しばらく防音壁を開放するつもりなのか、クリスマスツリーも飾られていました。琴柱灯篭や鼓門、スカイツリーの装飾が付いています。

式典が始まりました。JR西日本金沢支社長と金沢駅長のご挨拶

ひゃくまんさんも前へ


バイオリンとピアノのコンサート

見学待機列へ
11時からの見学を申し込んだので、待機列に並びます。700人もホームに入るのか心配されている方がいましたが、新幹線の定員は1000人ほどになるため、十分に対応できるようになっています。

地下広場の待機列からコンコースへ。「チームきらら」も応援に。

見学へ
今回の見学ルート。指定された場所以外やトレイにはいけません。

先ほどの式典会場が片付けられていました。奥へ進みます。

11時前には改札に入れました。

13・14番線の1-5号車側の階段を上ります。

13・14番線は敦賀開業後には福井・敦賀方面になります。フリーゲージトレインが導入されれば大阪方面でしょうか。当分終着駅なので11番線~14番線すべてが富山・東京方面になります。

ホームに上りました。電光掲示板には回送列車の案内が。

たまにかがやき、はくたか、つるぎと表示するテストも行っているようですが、今回はすべて回送表記。

ホームへ

ホームにはすべてホームドアがついてます。

加賀五彩の臙脂・藍・黄土・草・古代紫のうち4色が使われており、新幹線が入線すると5色そろう演出になっています。

反対側には11-12番線。金沢駅にはすべての列車が停車しますので、通過用の線路はありません。

2面4線


東海道新幹線では線路上に屋根が無い駅も多いのですが、金沢駅は積雪を考慮し屋根があります。

ホーム端、東京側の1号車

自由席・指定席の案内

柱には本物の金箔

柱は合計60本。11センチ四方の金箔が2万枚以上使われています。

自動販売機は準備中



新幹線の線路は、在来線よりも広め。



金沢駅の案内。次は富山県の新高岡です。

ダイヤはまだ貼られていませんが、19日に発表される予定です。


ベンチ


停車位置の案内


エレベーター

6-12号車側はエレベーターです。


比較してみます。2013年9月ごろのホーム

現在



ホーム内の待合室。こちらの待合室の壁にも伝統工芸品が埋め込まれています。

W7系到着
11時7分ごろ、ホームに鉄道唱歌メロディが。回送列車が12番線に到着するとのこと。12番線の電光掲示板には、電車がまいりますのメッセージ。

アナウンスを聞いて、みなさん半信半疑でしたが本当にW7系W1編成が到着。

今回の見学では、新幹線はホームに停車していないと事前に案内があったので、うれしいサプライズです。

白山総合車両基地側からの入線です。すでに1日最大14往復の試験走行・乗務員訓練が行われています。

8月の試験走行のころと比べると、だいぶ車体が汚れています。

この錆びたような汚れは、トンネル工事で発生した粉塵が、260km/hで走行した際に付着したとのこと。

発車は11時25分とのことなので、発車の様子は見学時間が過ぎているので見られませんでした。

新幹線も停まって、ホームに人がごった返していると、すでに開業したかのような雰囲気です。

1号車周辺の様子。すごい混雑具合に。



このあと富山方面に出発していったようです。

ホームを降ります。

待合室
中2階待合室には、石川県のさまざまな伝統工芸が展示されています。

30品目236作品。九谷焼や加賀獅子頭、輪島塗、山中漆器、加賀友禅などなど。







北陸新幹線には新幹線のファーストクラスと呼ばれるグランクラスが導入されますが、飛行機のラウンジのような施設は特にありません。

こんな小さなスペースに七尾仏壇も。

じっくり見て回りたいところですが、ホームにW7系はくるわでとても20分では回りきれません。

中2階連絡通路
和紙と加賀友禅が飾られています。


アケビ

兼六園の花鳥風月


在来線への乗り換え改札

JR北陸線・七尾線と、IRいしかわ鉄道表記。

20分と短い時間でしたが、開業前の金沢駅を一足先に体験できました。


追記
整理券に余裕があったので、16時からの見学会にも参加しました。

W7系W3編成が入線しました。

W3編成もなかなか汚め


駅員訓練中

中田ヤスタカ作曲の出発メロディが流れました。動画はこちらから。