2016年6月4日に、輪島市で輪島市民まつりが開催されます。今年は会場に隣接する航空自衛隊輪島分屯基地の創立60周年を記念してアクロバットチーム「ブルーインパルス」の展示飛行が行われます。
明日の本番を前に、3日にブルーインパルスが宮城県 松島基地より飛来、輪島市マリンタウン上空で予行演習を行ったのでその様子をレポートです。

小松基地そばの公園「こまつ共生の丘」 へ。

6月1日にはなぜか政府専用機が飛来、2日にはアグレッサー部隊のF-15DJが小松基地に移転してくるなど、ここ数日小松基地は盛り上がっています。アグレッサーは2日に5機が飛来し、のこりの5機前後はまだ新田原基地に残っています。ちなみに同じく石川県にある能登空港へは、2日にMRJが初着陸しました。石川県が熱いです。

ブルーインパルスは宮城県の松島基地を8時過ぎに離陸し、小松基地へ8時56分ごろ飛来。輪島分屯基地の創立60周年記念行事を兼ねていますが、輪島分屯基地はレーダーサイトで滑走路は無いので、小松基地からのリモート展示になります。

1番機#726

2番機#728

滑走路脇で撮影している方々に手を降っていただけました。

3番機#745

4番機#729

20分ほど間を置いて9時22分ごろ残りの機体が飛来。なお予備機は来ませんでした。

5番機#730

6番機#805

303飛行隊が掩体運用となり、かわりにアグレッサーが使用することになった格納庫前にブルーインパルスが並びます。格納庫内に迷彩柄のアグレッサーの機体が見えます。

迷彩と言えば、先日から話題のU-125A迷彩カラー#028もこの日フライトしていました。

リモート展示なので、小松基地でウォークダウンや離陸の演目は特に無し、輪島市民まつりの会場へ移動します。

会場からは、レーダーサイトが見えます。このレーダーサイトが24時間体制で日本海を監視、国籍不明機が日本の領空に近づくと小松基地に対してスクランブルをかけます。
レーダー要員は小松基地からの戦闘機を誘導したり、日頃の訓練では戦闘中パイロットに対して敵の位置を指示したりと、パイロットと密接に関わる重要な基地です。輪島分屯基地が60周年ということで、10年前の50周年の展示飛行以来10年ぶりにブルーインパルスが輪島にやって来ました。

マリンタウン上空は晴空が広がります。

会場では輪島分屯基地の車両が準備にあたっていました。ブルーインパルスのパイロットもいらっしゃいました。無線で飛行する位置を指示していました。明日はブルーインパルスパイロットのサイン会も開かれます。

13時18分ごろブルーインパルスが飛来。会場の位置を確認していたようです。

5番機がナイフエッジ状態で会場上空を通過。下見でしょうか。

13時27分、演目が始まります。ブルーインパルスのいつものBGMが流れ、アナウンスがかかりました。以下、演目リストです。

無線では、スモークのタイミングや演目の位置を地上から指示していました。なお、今回のブルーコントロールの無線は、周辺の能登空港や小松基地などの周波数とは無関係のものを使用していたので、スキャンして探す必要があります。

デルタ360℃ターン

ポイント・スター・ローパス。隊形を変えて再び会場上空をパス。

キリコ会館の上空を飛びます。会場を過ぎたあたりでサクラのポジションへ。

海上へ出て「サクラ」

ハートを描き始めます。

スラント・キューピット。垂直で描くバーティカルキューピッドを45度倒したものです。

ファンブレイク

ちなみに、これらの演目はタンクをつけたまま行っています。

ナイフエッジ

からのクロス

シングル・クローバーリーフ・ターン

トレール隊形からダイヤモンド隊形、アローヘッド隊形へと変化させながらループします。


セブン・トゥエンティ・ターン


チェンジオーバーターン



サンライズ


以上で予行演習は終了、13時52分頃、ブルーインパルスは小松基地へ帰投しました。