5月3日~5月5日、七尾市で七尾四大祭のひとつ「青柏祭」が開催されました。高さ12メートルもある巨大な曳山「でか山」を、観光客らも交えて曳き回しました。最終日5日の日中の様子です。

祭の会場は七尾市中心部全体。駐車場は市役所や港に多数用意されています。

駐車場から七尾マリンパークまで無料のシャトルバスが運行しています。

5日午前中に3台の曳山が揃う能登食祭市場へ。

3台の曳山が並んでいました。

周囲には大勢の観光客。

それぞれ、歌舞伎の場面を再現した人形が飾られています。

府中町

鍛冶町

魚町

12時、七尾駅前に向けて曳山が動き出します。

独特の鐘の音と、木遣衆が唄う木遣り唄が会場に響き渡ります。

青柏祭は、誰でも参加できるのが特徴。

曳山から3本の綱が伸びており、手前に地元の若州。後方で一般客らが綱を引きます。

特に受付などは不要で、その場でみなさん綱を引っ張って参加します。軍手は配られるようです。

木遣衆の「わっしょい」の掛け声に合わせて、綱を引っ張ります。

能登食祭市場からJR七尾線七尾駅までは、歩行者天国。

能登食祭市場の前の交差点にさしかかります。

曳山は、自力で方向転換ができません。

このような道具を使い、匠に曳山の進行方向をずらします。

車輪の直径は2メートル以上あります。


車輪に板を噛ませて進行方向をずらします。


えーんや、えーんやの掛け声て綱を引っ張ります。

曳山が七尾駅方向に向きを変えました。

曳山の高さは12メートル。

重さは20トンにもなります。

この時間帯は開けた道を進みます。他の曳山祭やキリコ祭と比べて、開けた大通りを通るので、観覧する場所も多く混雑せずに曳山を眺めることができます。

曳山にはスピーカーがついており、わっしょいわっしょいの掛け声が街全体に響きます。

進行の妨げになる信号や電線などは、予め撤去されています。

曳山の移動に合わせて、観光客も多数移動します。

早歩きぐらいの速度で、曳山は動きます。

歩行者天国になっている大通りの両脇には、多数の露店が並びます。

引き手に女性も多数いるようです。

曳山の上部には子供さんが多数乗っていました。なお、曳山は男山なので、内部は女人禁制だそうです。

3台のデカ山が七尾駅前に到着しました。

府中町のデカ山がすぐに引き返します。再び綱を引く参加者を募っていました。

来た道を戻ります。

仙対橋に到着。これから辻回しの準備です。

若州が、長さ8メートルの大きな木を担いできました。

てこのようにデカ山に差し込みます。

1人が木に登り、ロープを固定します。

若州が続きます。

大木遣唄を唄いながら、シーソーのように上下しデカ山を持ち上げます。

浮き上がった瞬間に。デカ山に回転用の車輪を装着。

デカ山の方向を90度回転させます。

木遣衆が回転の合図をします。

綱を引っ張りデカ山を回転させます。これも見どころの1つです。

再び若州が集まり、車輪を外すために木にまたがります。

車輪を外します。

方向転換した府中町のでか山は川沿いを進みます。

進行方向をテキパキと調整する様子も見ていて飽きません。

あとの2台も再び動き出します。


強風が続いた今年のGWですが、特に事故もなく祭は続けられました。

このあと3台並びました。
