北陸新幹線 白山総合車両所の一般公開2017

2017年9月24日(日)、白山市にあるJR西日本の北陸新幹線 整備工場「白山総合車両所」の一般公開が行われました。新幹線開業後から毎年開催され、今年で3回目になります。車両昇降装置やトラバーサーの実演が行われ、来場した6700人の家族連れや鉄道ファンを楽しませました。

工場見学の申し込みは特に不要で、入場も無料です。

最寄りの加賀笠間駅から徒歩15分ほど歩くか、金城大学奥の敷地に臨時駐車場が用意されています。

臨時駐車場からは無料のシャトルバスも運行

スロープを上がり白山総合車両所へ

白山総合車両所は全国で4番目の新幹線総合車両基地

敷地面積約26 ヘクタールの広大な敷地に新幹線の車庫と整備工場が併設しています。

今回公開されるのは整備用のこの区画。

トラバーサーを通り工場へ

まずは台車検修場へ

車両から台車を取り外し、台車の検査・修理を行う工場です。

なので台車が多数並びます。W10やW8と書かれていましたので、どちらかの編成が台車検査に入った際に取り外されたものだと思われます。

台車検収ライン。

この先に、車両を持ち上げて台車の脱着を行う車体昇降装置があります。白山総合車両所では、クレーンは使用せずに、この装置で車両を持ち上げます。

4回の実演が行われました。

ちょうどW7系W2編成が全般検査に入っていたようで、編成がばらされてあちこちに点在していました。ここには7号車と6号車が置いてあります。

W2編成は北陸新幹線開業後に、たった4か月で全般検査に入った編成です。この検査が2回目の全般検査になります。3年または120万キロ走行ごとに1回、車両をばらしてこういった検査を行う必要があります。

軌道自転車体験コーナーや、ミニ新幹線乗車コーナーなどお子さん向けの体験コーナーもあります。

トラバーサー実演コーナー

W2編成の1号車がいました。

先頭車両側。こちらは並ばずに先頭車両と記念撮影ができました。

高速確認車

架線保守車

解ぎ装・部品検修庫ではW2編成4号車の床下の装置の展示

補助電動空気圧縮機。

真空遮断器

主変換装置

無接点制御装置

お仕事体験コーナー。パンタグラフの検査を体験できます。

こちらは台車の検査

車体検修・車体塗装場。各種グッズ販売や飲食コーナーがありました。

こちらにはW2編成の3号車が再塗装を終えたのかピカピカの状態でいました。

総合事務所。1階の食堂が利用できます。

屋上にも上がれます。

快晴で、日本海を眺めることができます。

北陸新幹線の福井までの延伸に向けて、着々と工事が進んでいます。在来線に沿って高架橋が建設されています。

金沢駅方向から、つるぎ711号として運用を終えたW10編成がやってきました。

仕業・交番検査庫で清掃を行ったのちに、1時間ほどで金沢駅に戻ってはくたか564号として東京に向かう運用のようです。

世間では上越新幹線の高速化にむけて、E7系F13編成のパンタグラフに遮音板がついたと話題ですが、W7系にそういった改造は現時点で特に行われていません。

綺麗な青色の屋根もすっかり汚れてしまっています。

仕業・交番検査庫へ

奥には発着線が見えます。

本日の運用がこちら。金沢駅~白山総合車両所間の運用はダイヤにのっていないので、こういった情報を公開してくれると助かります。編成番号も記載。W7系だけでなく、JR東日本のE7系も仕業検査はこの施設でも行います。

全検整備線では車両床下見学

車両移動機につながれて、W2編成の8号車から12号車がこちらにいました。

1号車、3号車~4号車、6号車~12号車は見えるところにありましたが、2号車と5号車はどこに行ったのでしょうか。

12号車。グランクラスの車両です。

除雪車もW2編成の向かいに展示。

融雪線にはW4編成。W2編成の全般検査が終わると次に検査に入ると思われます。

W4編成とW2編成の前では、制服を着て記念撮影ができました