2021年10月3日(日)、6年ぶりに金沢港にW7系の新造車が姿を現しました。2年前の令和元年台風第19号の被害によりJR東日本の長野新幹線車両センターが水没、E7系だけでなく夜間滞泊していたJR西日本のW7系W2編成とW7系も水没・廃車となりました。今回のW7系W12編成と次のW13編成は、その廃車となった編成の補充です。
6年前のW11編成陸揚げの頃にはなかった、金沢港クルーズターミナルが開業。駐車場のすぐそばに新幹線が並びます。距離が違くなりました。
今回陸揚げされたのはW12編成7号車~12号車。日立製作所 笠戸事業所製造。
1隻の船に2両づつ積載して、3隻分を同日に陸揚げ。6両がふ頭に並びます。1号車~6号車も近日中に運ばれて行きます。次のW13編成も含めて、年内に営業運転を開始する見込み。
W12、W13の増備で台風被災前のW7系 11本体制に戻ります。
2023年度末の敦賀開業までに、さらに11編成追加投入され、22編成体制となります。
見た目は従来のW1~W11と違いはありませんが、雪庇ダミーの装着、ドアの形状変化、台車のセンサー追加など、細かな仕様変更が加えられています。
ちなみにE7系はF1~F27、F29~F34、F40~F43と、着実に数を増やしています。つい先日E4系が引退し、上越新幹線のE7系の割合も増えています。
夜。日付が変わって月曜日。金沢港から白山総合車両所まで陸送。クルーズターミナルは立ち入り禁止となります。交差点過ぎてUターンする車が多数。
平日なのに見物客もちらほらと。
周辺を警察が警戒。
いったん交差点に入る車を警察官と警備員が止めます。
午前1時半。誘導車を先頭に陸送が始まりました。
トレーラーに運ばれた新幹線が金沢港クルーズターミナル前の交差点へ
最初は7号車でした。1日に3両づつ運びます。1~3、4~6、7~9、10~12の組み合わせで運ぶので、この日は先頭車両の陸送は無し。
50メートル道路へ。このあと県庁前でいったん停車して安全確認を行います。
15分後。つづいて9号車。
輸送を担当するのは日立物流。
日立で製造された車両は日立が運びますが、川崎重工の場合は日通が担当します。
陸送用の台車をつけて、道路を進みます。台車は別のトラックで運びます。
急に現れた道路を走る新幹線に、車のドライバーも見入っていました。
所変わって西念交差点。
北陸自動車道の高架下をくぐります。
白山総合車両所に向けて、8号線を進んでいきました。
夜中の2時を回っていますが、この平日の時間にも関わらず大勢の人が交差点に集まっていました。