JR西日本の新型車両W7系W1編成が、金沢港に初上陸しました。開業まで数十回の輸送が予定されていますが、初日の今日は関係者を招いて式典が開かれました。
追記 04/12 05:00
陸送の様子はこちらから
W7系は川崎重工など数社で製造されており、この1編成目は川崎重工神戸工場で製造されました。神戸港から金沢港まで船で運ばれてきます。ちなみにE7系はJR東日本の管理なので仙台港に陸揚げし、東北新幹線経由で北陸新幹線に入ってきます。
なぜ線路で運ばないのか不思議に思う方もいるかと思いますが、フル規格の新幹線は在来線を走行できません。車輪の幅が新幹線と在来線は違います。仮に台車を入れ替えたとしても、車両自体の幅も広いので駅を通過しようとすると、ホームに車体がぶつかります(ミニ新幹線のE6系を在来線経由で台車を入れ替えて輸送した例はあります)。また、山陽新幹線-東海道新幹線-北陸新幹線経由で運ぼうとしても、東京駅で東海道新幹線と東北・上越・北陸新幹線の線路はよく見ると繋がっていません。
1つの船に2両づつ運んできます。W7系は12両編成で10編成製造するので、120両を輸送します。なので全部で60回船で運ぶことになります。
最初に貨物船「みつひろ5」から陸揚げされたのはW7系W1編成の12号車。先頭車両で、12号車はグランクラスの座席になっているタイプです。となりは7号車。
ぱっと見で唯一分かるE7系との違い。ロゴがWEST JAPANになっています。
13時ごろにみつひろ5が出航していたため、次の船からの陸揚げが行われると思われます。
見物客も多く訪れました。午前中は関係者や報道陣、県知事、地元の保育園児などが参加し式典が行われました。上空は常に報道ヘリが旋回しています。新幹線に対する地元の期待が伝わってきます。
W7系はE7・W7系のうちJR西日本が管理する10編成あり、開業まで松任にある白山総合車両基地で保管・テストを行います。本日深夜に、日通によりトレーラーで陸送が予定されています。
17時~18時頃
追記です。
3隻の船から5両分が降ろされ並んでいました。
第三十八三晃丸から10号車が降ろされたばかりで、トレーラーと連結?作業が行われていました。
12号車-グランクラスの車両には道路を走るためのタイヤがついています。
フロントガラスには編成番号を表す「W1」の文字。
残りの1両を下ろすために船の傍にあった11号車を移動します。ゆっくりとトーレーラーが進みました。
11号車はグリーン車の車両です。
見物客。駐車場も本来17時で閉まるはずが開放されてました。
バックして12号車の隣へ
最後の10号車がクレーンで船から持ち上げられます。
姿を表しました。
皆さんカメラを構えますが残念ながらこちらからだと夕日で逆光です。
積み下ろしはてきぱきと進みます。30トンもあるはずの車両ですがプロの仕事です。
道路のフェンス沿いにも大勢の人。そして道路を走る車からも、大勢の客を見て新幹線があることに気づいてドライバーのみなさんも楽しそうに横目で眺めてました。中にはスマホで写真を撮ろうとしてる方もいましたが運転中は危ないのでやめましょう。
6両並びました。今夜輸送されるのは12号車、11号車、10号車のようです。残りの3両は金沢港で夜を過ごします。1号車から6号車は現在神戸港から輸送中です。
陸送の様子はTwitterで実況する予定です。
追記 04/12 05:00
陸送の様子はこちらから