アートアクアリウム展 〜金沢・金魚の密〜 金沢21世紀美術館

2021年9月17日(金)から10月14日(木)、石川県金沢市の金沢21世紀美術館(まるびぃ)にて「アートアクアリウム展〜金沢・金魚の密〜」が開催中です。アートとアクアリウムを融合した作品が多数展示されています。5年前に金沢で開催され人気を博したこの展示が、再び金沢で開催となりました。会場の展示物や混雑状態をレポートです。

金沢21世紀美術館へ。入館時には検温と消毒が必要です。アートアクアリウムを見るだけなら、展覧会ゾーンのチケットは不要です。

アートアクアリウムの会場は市民ギャラリー1階と地下の2か所。1つのチケットでどちらも入場可能です。

まずは1階の展示を見て回ります。こちらは金沢での展示会のために用意された新しい作品や、前回展示されてなかったここ数年のものが中心です。

チケットは大人1人 2,400円。事前にオンラインで購入すると2,200円。写真撮影は三脚・一脚・自撮り棒を使用しなければOK。動画は撮影可能な時間帯が別途案内あります。

開催初日は平日だったためか、列もなくスムーズに入場できました。来場者は若い女性やカップルが多め。

入り口で出迎えるのは、2012年イタリア ヴェネチアで展示された金魚鉢の展示。

過去に開催された展示会のポスター

「ジャグジリウム」。ジャグジーの形の水槽に浴衣姿で半身浴を楽しむマネキンという異色の世界が、最初の作品です。

各作品の中には本物の金魚が元気に泳いでいます。栄養価の高い食事、高性能な水質浄化装置、毎日毎晩の性管理スタッフによる世話を受け、幸せな時間を過ごしています。

金魚の数は1万匹以上。展示期間が終わると元居た金魚市場の池や問屋さんに返されます。珍しい一部の金魚は、全国の展示会を回ります。

「新江戸金魚飾」。木枠にプリズム効果をもたらす透明な水槽を組み合わせた作品。

「翔英美天命」。日本刀とのコラボレーション作品。

水槽の中には月山貞利氏による日本刀。刀身に金魚が彫刻されています。

「キリコリウム」。江戸切子を用いた作品。カットグラス工法を用いています。

「キモノリウム」。3Dプロジェクションマッピングにより模様が変わる水槽と、京友禅の着物のコラボレーション。

両サイドの着物には、金魚の柄が描かれています。

「九谷金魚品評」。九谷焼とのコラボレーション。5年前の金沢での展示の際、アートアクアリウムの主催者が石川県で九谷焼に触れ、アートアクアリウムにできないかと考えたのがこの作品です。

九谷焼にも、美しい金魚の柄。

「タマテリウム」。かなざわカタニの金箔(24金 純金)を使用した作品。

「金魚品評」。元々金魚は上から鑑賞するものだったので、その当時をイメージしたものです。

それぞれの水盤に、種類の異なる金魚が泳いでいます。

続いて地下の会場へ。同じQRコードで入場します。

「プリズリウム」。巨大な12面体のアクアリウム。前回も展示されていました。

「天井金魚」

ガラスの水槽を天井に作り、金魚を鑑賞していた江戸時代の様子を現代風にアレンジした作品

「花魁」。アートアクアリウムの代表作。前回に続いて再び金沢へ。

1.5メートル四方の金魚鉢に1000匹もの金魚が泳いでおり、金魚鉢は7色に変化します。

「大奥」。巨大金魚鉢シリーズ。

複数の金魚鉢で構成されれた大作です。

「ロータスリウム」。蓮の花をモチーフにした作品。

「超花魁」。アートアクアリウム10周年の際に作成された、花魁をパワーアップさせた作品。5年前は、金沢では展示されず東京 日本橋でメインコンテンツとして展示されていたため、金沢では初展示。

「石庭リウム」と「アンドンリウム」。日本庭園の石庭と、行灯をイメージした作品です。

篠山紀信が作成した金魚の写真がラッピングされたベンツのスマート

最後にお土産コーナー

写真を撮影しながらゆっくり見て回って、所要時間は40分ほどでした。