北陸新幹線 長野-金沢間 E7系・W7系試乗会を開催

北陸新幹線 金沢延伸開業まであと35日、延伸開業する長野-金沢区間(228km)を走行する試乗会が一般客向けに開催されました。2014年12月9日～16日の間に、定員2800人に対して21万6319人の応募があり倍率は77倍にもなりました。

残念ながら抽選に外れたので、試乗会列車を石川県の主要撮影ポイントから眺めましたので、その様子をご紹介です。

一般向けの試乗会は2月7日と8日、それぞれ金沢発と長野発で2回あり合計4回の試乗会が開催されます。このほか2月5日にはメディア向け試乗会。その他2月5日、6日、7日、8日、11日、15日、22日には北陸新幹線の建設に関わった関係者向けの試乗会も開催されます。関係者向けはそこまで新幹線に対して関心がない方が多いのか、ヤフオクにチケットが大量に出ていました。一般向けはチケット譲渡禁止で免許書などの確認もあるため転売は不可能になってましたが、関係者向けはどうなのでしょうか。落札相場は1万5千円～2万円と高額に。

ここ2年間石川県内の新幹線施設一般公開は高倍率が続いていましたが、今回はとどめの21万人応募77倍です。ちなみに新幹線の試乗会はだいたい20万人を超えるようで、E7系試乗会は応募21万4306人、東北新幹線のE5系に至っては応募24万6252人となっています。九州新幹線試乗会は26万人の応募でしたが、定員が2万人とそちらが桁違いに。

乗車される方は金沢駅もてなしドーム地下広場で受付をしていたようです。

新幹線ホームから新幹線に乗車し、新幹線が出発する様子はテレビで生中継されました。

試乗会と言っても、W7系の車内はすでに長野で運行しているE7系とほとんど同じ。そのW7系の車内も白山総合車両所の一般公開の際に公開。新幹線の試験走行も毎日のように行われています。さらには金沢駅新幹線ホームも何度も一般公開されています。グランクラスも座席はそこらかしこで展示されてきました。

ちょくちょく施設や車両の公開があったおかげて、試乗会で目新しさが特にないという状態に。ということで、5日のメディア向け試乗会は、新聞社は車窓から見た日本海や立山連峰といった写真を一面に載せていました。

開業時のニュースは、人でごった返す金沢駅ホームから出発するかがやき500号の写真が一面記事でしょうか。あと無い絵はそのくらいです。

試乗会に落選しても、せめて新幹線だけでも見たいという方が多かったのか、主要ビュースポットにはいつも以上の人出となっていました。試運転と違い走行時間が公開されていますので、ハードルが下がっています。

こちらは新幹線の見える丘公園。3月上旬まで工事中で一般の人は入れませんが、メディアはここから撮影していました。

金沢->長野の上り列車を撮影するために、宮谷トンネル富山方へ

金沢駅を10時10分に出発したW7系は、5分後の10時15分に津幡町の宮谷トンネルを通過しました。5分でやってきます。

窓から外を眺めている乗客が写真に写ってました。ここでは最高速度260kmに近い速度が出ています。

W7系W5編成です。長野へ向けて走行していきました。ちなみに長野駅ではホームから出ることはできず、1時間後に金沢へ戻ってきました。

続いて長野から金沢へやってくる下り列車を撮影するために杉瀬トンネル富山方へ

11時41分、W7系W3編成がやってきました。W3編成は朝、試乗会のために長野まで回送していたそうです。

こちらも試乗会の乗客は金沢駅新幹線ホームから出ることはできません。

一般向け試乗会以外にも、大宮？発の関係者向け試乗会もあったようで、12時10分にE7系F6編成がやってきました。

すでにE7系もJR西日本区間の試運転に投入されています。一般向け試乗会もW7系に限定していませんので、明日の試乗会でもE7系が割り当てられる可能性はあります。

他にも何本も運行していたようで、ちょくちょく新幹線が走行していました。走行する新幹線に向かって手を振るといった九州新幹線のCMのような企画も富山県でやっていたようです。

新倶利伽羅トンネル富山方。例によって屋根しか見えませんでした。

試乗会だけでこの注目度。開業時はどんな祭りになるのでしょうか。