2015年10月10日~11日、航空機の整備士やパイロット、CAを育成する日本航空学園 能登空港キャンパスの学園祭「航空祭2015」が開催中です。航空関係の専門学校なので、大量の航空機の展示やフライトショー、ヘリコプター遊覧飛行などが開催されます。
会場の日本航空学園 能登空港キャンバスへ。駐車場は能登空港の無料駐車場を利用できます。ここの学生さんは相当しっかりしているようで、車も丁寧に誘導してくれました。
スケジュール。公式HPには書かれていませんでしたが、校長先生のブログでスケジュールが公開されていました。
日本航空学園は、山梨や千歳、ここ能登などにキャンパスを持つ日本最古の総合航空教育機関です。能登空港キャンパスには高校である日本航空高等学校石川と、18歳から入学する専門学校である日本航空大学校があります。高校では整備士、キャビンアテンダント、パイロットを目指すコースがあります。専門学校ではさらに航空機の製造を学ぶ学科が増えます。創設から83年間、航空機事故は一切起こしていないそうです。
学生さんはスチュワーデス風の制服や整備士・パイロットの制服を着ています。
目次
航空機展示
キャンパスが能登空港の滑走路に直結しています。エプロンには教材となる多数の航空機が展示されています。
YS-11が2機並んでいました。JA8805。
元日本エアコミューターの機体です。
中に入れます。
航空機の構造の教材になっていました。ところどころ床が透明になっており、メカニック部分が見えます。
コックピットにも入れました。
もう1機のYS-11。JA8781。
機体後部から荷物用のベルトローダーで入ります。
こちらは椅子が残されています。キャビンアテンダントの教育などに用いられるそうです。
コックピットからは前のYS-11のケツも見ます。
そんなYS-11の前では、YS-11を背景にバンド演奏。
普通の学校なら、体育館で行われるであろうバンドステージも、ここではYS-11の格納庫で行われます。
YS-11は全部で3機あり、JA8777はスペースの関係か能登空港側の敷地に移動していました。
能登空港には営業運行するANAのA320が降りてきます。
なのでこんな並びになることも。
元JAXAのビーチクラフト65 JA5111
航空自衛隊輪島分屯基地の軽装甲機動車の展示。
能登空港の消防車。教材では無く実際に稼働している車両です。
空港消防隊による放水のデモが行われました。
MH2000A JA007E
ビーチクラフト58 JA5317。岡山航空の機体です。
セスナ172R JA123R。こちらも岡山航空の機体。教材ではなく、展示のため飛来したそうです。
ベル206 JA6113を使った能登の遊覧飛行。大人お一人4,000円。
芝生にも、多数の航空機。
T-3練習機
セスナ206 JA3340
FA-200 JA3593
セスナ172K JA3421
陸上自衛隊のセスナ L-19E
格納庫へ
ベル206B 2機と鳥人間コンテスト出場機。
飛行機カットモデル
ベルベル47G-2 JA7315
陸上自衛隊のTH-55J・ヒューズ269C
陸上自衛隊のOH-6D
キャンパス入口には、去年まであったセスナ 150HとSE.3130ではなくベル204B JA9111が鎮座してました。
エプロン横では模擬店が並びます。
学生の模擬店以外にも、業者が出店する露店も。
アトラクション
マーチングバンドや和太鼓演奏、ダンスなどが披露されました。
観閲式
航空学園は、日本で唯一観閲行進を行う学校だそうです。
吹奏楽団が入場
学友会の方々。学生隊の指揮官になります。
全校生徒が入場します。学生・生徒数は900人にもなるとのこと。
観閲式といえば自衛隊や警察が行うものというイメージですが、ここでは高校生も参加します。
自衛隊の観閲式と同じように、10代・20代前半の子たちとは思えないほど厳格に進みます。相当練習したのでしょう。
会場には小松基地司令、自民党北村茂男 衆議院議員、自民党山田修路 参議院議員、卒業生でもある民主党 大島九州男 参議院議員や地元の原義・市議といった政治家から、卒業生の就職先でもあるANAやJAL、IHI、三菱重工、川崎重工らの関係者が臨席しました。
理事長による巡閲
日本で唯一観閲式を実施する学校。軍国主義だという非難もあったそうですが、戦前から今日まで続けられています。
観閲行進です。吹奏楽団がアメリカ野砲隊マーチを演奏。
在籍する生徒・学生の国旗
部旗隊
続けて高校生の行進。クラス別に、高校生の1年生から男女関係なく、全員行進します。
大学校の学生。
キャビンアテンダントやグランドスタッフを目指す航空ビジネス科の学生も
モーターサイクル部によるバイクの行進。
女性も在籍しているようです。
そして観閲飛行。航空学園所属の5機が会場上空へ進入。
モーターグライダー3機がデルタ隊形で進入。
セスナとヘリが通過します。
フライトショー
セスナやモーターグライダーを使用した、フライトショーが2日間で4回行われます。操縦するのは教官と、高校生のパイロットです。
モーターグライダー タイフーンー7E型JA2362
セスナ206H JA774J
各機、管制塔へ滑走路進入のクリアランスを要請します。
マーシャリングも学生が行います。
モーターグライダー タイフーンー7E型JA2397
シャイベ式SF25Cファルケ JA2435
滑走路へタキシング
各機離陸します。
2機のモーターグライダーが8の字を描きます。
3機がデルタ隊形でフライバイ
ヘリが会場正面でホバリング、お辞儀や水平移動などを見せてくれます。
フィンガーチップ隊形で会場正面へ進入する4機に、ヘリがレターエイトばりに合流し、デルタ隊形へ。
会場上空でブレイク。レベルオープナーがきまりました。
各機が戻ってきます。
館内イベント
普通の学園祭にもあるお化け屋敷から、航空学園ならではのお店まで様々。
エントランスにも航空機が並びます。
フライトシミュレーター体験。737で羽田周遊フライトを体験できました。
パラグライダー体験システム
卒業生の就職先展示。やはり航空産業が多めです。
自衛隊広報ブース。来年の輪島分屯基地60周年には是非ブルーインパルスを再び呼んで下さいとお願いしてきました。
グッズ販売
ソラシドテリア
宮崎県のエアライン「ソラシドエア」提供でスープの試食会など
CAカフェ