いしかわ子ども交流センター (石川県立児童会館)にて小惑星探査機はやぶさの実物大模型が3月23日~4月7日展示中です。24日はプロジェクトマネージャー川口淳一郎氏の講演会が開催されました。はやぶさ実物大模型の様子をレポートします。
犀川沿いにあるいしかわ子供交流センター。プラネタリウムをリニューアルしたり、昆虫展の展示を増やしたりしています。
看板が出ていました。あの「はやぶさ」が石川県に着陸!?
川口純一郎氏の講演会
そのポスター
模型は入り口に置かれていました。撮影スポットもあります。
実物大模型の解説。細部まで詳細に再現されており、それぞれに解説が書かれています。
イオンエンジン。中利得アンテナMGA。
イオンエンジンは中和器も精密に作られており、イオンスラスタAが噴射していない様子も再現されています。
イトカワの模型もありました
ミューゼスの海に着陸するはやぶさ
はやぶさミッションの解説
そばでビデオ上映
特定非営利活動法人武豊文化創造協会(NPOたけとよ)が制作した大型模型です。以前キゴ山でカプセルが展示されているときに、体育館に飾られていたものと同じものです。
帰還カプセル、スタートラッカー(STT)、サンセンサー(TSAS)、可視光分光撮像カメラAMICA。ミネルバ、望遠カメラONC-T。川口氏のサインが書かれています。キゴ山展示時にはなかったはやぶさ2プロジェクトマネージャー吉川真氏のサインも加えられていました。
帰還カプセルの解説
ファンビームセンサー、太陽光パネル。四隅には姿勢制御スラスターRCS。リアクションホイールが故障したため、この姿勢制御スラスターで姿勢変更をしていました。
レーザー高度計(LIDAR)、ロケットインターフェース、ターゲットマーカー、広角カメラONC-W1、レーザーレンジファインダー(LRF-S1、LRF-S2)
広角カメラ(ONC-W2)。再突入前の地球の撮影に用いられたカメラで、視野角60度、100万画素。ご覧のとおり側面部についており、カプセル分離後にはやぶさは姿勢を変更し、横を向いた状態で地球を撮影しました。
低利得アンテナ(LGA)。はやぶさには高利得アンテナ(HGA)、中利得アンテナ(MGA)、低利得アンテナ(LGA)の3種類のアンテナがついており、それぞれ8kbps、256bps,8bpsという速度です。8kbpsというと一昔前の電話回線よりも遅いですが、パラボラアンテナを地球に向けないと通信できないため、専ら256bpsの中利得アンテナや8bpsの低利得アンテナを主に使用していたとのこと。
サンプラーホーム。イトカワに着陸した際に弾丸を発射し、舞い上がったレゴリスや小惑星のかけらを採取します。
あまりはやぶさを気に留める人はおらず、子どもたちは常設展示やプラネタリウムに夢中でした。
きょうのあんない