金沢出身の仏教学者鈴木大拙への理解を深めることを目的とした鈴木大拙館が10月18日~19日の2日間限定で夜間無料公開並びにライトアップされました。7月から金沢の夜の文化観光を広めるために始まった金沢ナイトミュージアム2014の一環でもあり、本多町界隈の松風閣、松風閣庭園、旧中村邸もライトアップされました。
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鈴木大拙館
本来の営業時間は9:30~17:00で、入場料300円が必要です。この期間に限り夜間は無料で訪れることができます。ただし駐車場は無いので近隣の有料駐車場を利用する必要があります。周囲の月極駐車場には絶対に駐車しないでください。
館内マップ
内部回廊を進みます。
鈴木大拙は金沢出身の仏教学者で、日本の禅文化を海外に広くしらしめた金沢が誇る人物です。鈴木大拙館には、鈴木大拙の書き記した書物などが展示されています。展示物は当然撮影禁止なので、この建物を紹介していきます。
水鏡の庭
特徴的なこの建物は、石垣や水景で金沢らしさを演出するとともに、鈴木大拙の世界を展開しています。「玄関棟」「展示棟」「思想空間棟」の3棟および、 「玄関の庭」「水鏡の庭」「露地の庭」の3つの庭で構成されています。それぞれの空間を回遊することで、鈴木大拙について学び考えられるような作りになっ ているそうです。
思索空間。禅宗寺院建築で住職の居住スペースである四畳半の方丈をイメージした棟です。
思索空間の内部。畳張りの椅子が敷かれており、禅を広めた鈴木大拙に習って座禅してみるのもいいかもしれません。四方入り口が空いているため、水鏡の庭や森を眺めることができます。この時期ですと、昼間は紅葉が楽しめます。
大きなクスノキが水面に映り、幻想的な空間になります。水面には時折波紋を作る仕掛けが仕組まれており、壁面に写った波紋を思想空間から見ることができます。
鈴木大拙館からは耕雲庵の裏を通り、中村記念美術館や松風閣庭園へ移動できます。
松風閣庭園(旧本多家庭園)
鈴木大拙館の裏を少し歩くと、松風閣庭園が見えてきます。江戸時代に加賀藩の家老「本多家」の庭として作られたもので、現在は北陸放送(MRO)の敷地と なっています。以前はMROの建物を通らないと入れないため非公開となっていましたが、鈴木大拙館の開館によって一般公開されることになりました。
松風閣(旧広坂御広式御対面所)。
内部が公開されており、入れます。
中村記念美術館
18日~19日は金沢ナイト文化財2014~本多町界隈ライトアップ~として、夜間開館となっていました。17時以降の入館は無料。
旧中村邸
旧中村邸もライトアップされています。7月にはプロジェクションマッピングの投影がありました。