【加賀とび】令和2年 金沢市消防出初式 加賀鳶梯子登りや裸放水2020

2020年1月5日(日)、金沢市消防出初式が開催されました。この時期、全国各地で消防出初式が行われており、金沢市では金沢城公園で加賀鳶はしご登り演技や一斉放水が披露され、正月休み最後の日に金沢城を訪れた観光客らを魅了しました。

会場は金沢城公園の新丸広場。お天気は小雨。前日から強い雨が降ったため、広場が泥濘んでいました。防水性が高い靴が必要。

式典開始は午前10時から。1時間ほどの催し物です。

市消防局職員と消防団員ら約1300人が参加。先頭に掲げている棒状のものは「纏」。以前は各地区ごとに独自の家紋を使用していましたが、金沢市のシンボルマーク「梅」を金箔で装飾したものに統一されました。

各消防団のポンプ車も集結

式典では、金沢市長による巡閲と、市長や県知事らによる訓示、表彰が行われます。

万歳三唱

式典の後、加賀鳶が披露されます。はしごが一斉に立てられます。

全49分団のうち、加賀とびを披露するのは41人

江戸時代、火事現場で火災の状況や建物の配置をはしごに登って確認していたのがその始まり。

火消人は高いところで作業を行うため、度胸をつける訓練にも用いられました。

火の見から始まり、27個の技を実施

演目中、木遣り隊による「木遣りくずし」の合唱が響きます。

梯子の高さは約6メートル。消防団員が自ら製作しています。中心が細くなっているのが特徴。

梯子を10人が鳶口で支え固定。技が決まると纏を振ります。

2012年から命綱の着用が義務付けられました。

全国各地で披露される梯子乗りですが、この「加賀とび」が元祖といわれています。

加賀鳶梯子登りは各分団で個別に進行し、特に歌に合わせるわけでもないので、写真で見るとポーズがバラバラ。

加賀鳶梯子登りは石川県無形文化財に登録され、金沢の風物詩となっています。百万石行列でも披露されます。

火消人の心意気を披露

連続技「鶯の谷渡り」で締めを飾りました。

最後に敬礼

続いてポンプ車による裸放水

しっかり支えていないと水柱が垂直に上がらないので、見た目以上に難しい技です。この寒い中、ふんどし一丁で耐える様子も見所。