2月9日、金沢城にて鷹匠による「放鷹術」の実演が行われました。普段は京都・二条城や大阪城で行われるイベントですが、ここ金沢城で正式なイベントとしては初めての試みです。諏訪流 放鷹術の鷹匠ら13人が15~20羽のハヤブサ、セアカノスリ、ハリスホーク、オオタカなどを連れて行われたイベントの様子をレポートです。
会場は金沢城公園
放鷹術は11:00と14:00の2回、それぞれ30分ほどの実演になります。なお、新丸広場休憩所ではぜんざいも振る舞われました。
兼六園の雪吊りやライトアップもあり、大勢の観客が集まっています。
河北門の辺り、鷹匠の2人と2羽の鷹がいます。
2羽が飛び立ちました。
距離にして100メートル、一気に飛んできます。
新丸広場にいる別の鷹匠の腕に止まります。
観客のほうに止まってしまうハプニングも。
鷹匠はこのようにな鷹装束を身にまといます。鳥打帽、神取(コート)、野半纏、股引が特徴です。本来は地下足袋ですが雪が積もってるので長靴です。
人から人へ飛ばす演目が始まります。
このような餌合子と呼ばれるカスタネットのようなものを叩いて鷹を呼びます。
?(エガケ)と呼ばれるグローブをはめて、必ず左手に乗せます。
手で合図すると鷹が飛び立ちます。
鷹が怯えないように、受け取るときは背中を向けて腕を伸ばします。
戻ってくるとすぐに餌を上げて躾けます。餌はお肉です。
ちなみにこの方、小松市の鷹匠 吉田剛之さん。ほか13人の鷹匠が参加しています。
女性もいらっしゃいます。
鷹は南米の動物なので、雪に怯えて本来の動きを発揮できない場面もありましたが、それでも普段北陸ではなかなか見られない放鷹術は十分に楽しめます。
一般の方も体験する機会がありました。
江戸時代はお殿様に楽しんでもらうという側面もあったため、素人でも扱える鷹を調教するのも鷹匠としての実力なんだそうです。
小中学生が疑似餌を持って逃げ、別の小中学生が飛ばした鷹を仕留めるといった場面も。
司会を務めた鷹匠さん
かなり獰猛な目つきです。口の周りに肉の食べこぼしも合って迫力があります。
1人の鷹匠に2羽が止まっています。
そして疑似餌を捕まえる「振り鳩」へ。鷹匠が操る疑似餌を捉えます。
結構なスピートで追いかけます。
すぐに爪で捉えました。
結構なスピートで飛びますので、日頃から野鳥の撮影などをしており、それなりの望遠レンズが無いと撮影が難しい物があります。