2020年6月1日(月)、金沢港にクルーズ船の玄関口となる「金沢港クルーズターミナル」が新しくオープンしました。無量寺の旧金沢港みなと会館跡地に建設され、CIQ施設やレストラン、展望台、会議スペースなどがあります。クルーズ船利用客だけでなく、一般の方も見学が可能。オープン初日にさっそく見学してきました。
目次
アクセス
石川県庁から50メートル道路を一直線。以前と比べると出入りがしやすくなっています。駐車場は無料。さすがにこのコロナ禍の時期では、オープン初日でも満車にはならず。
駐車場は4か所。クルーズ船が寄港する際に利用する観光バスやタクシーが発着するエリアも広めに確保。シェアサイクル「まちのり」の自転車も用意されています。
以前みなと会館があった場所は、広大な庭になりました。巡視艇などが停泊していた泊地は埋め立てられて、駐車場になっています。
館内へ
入場は無料。特にクルーズ船の利用者じゃないと入れないということもありません。
オープン初日ですが、平日ということもあってか特に混雑も無し。
まずアルコール消毒
つづいて体温測定
フロア案内
1階がCIQエリア、2階がレストランや展望フロア、3階が事務所となっています。
1階
1階を見て回ります。仕切りのない、広々とした空間です。
柱には、石川県を代表する伝統工芸のシンボルモニュメントが設置されています。
それぞれ「海」をイメージした作品で、輪島塗や九谷焼、山中漆器、加賀友禅など24作品。
奥には休憩スペース。
CIQエリア
海外からの船が到着した際に、入国審査や税関検査で使用するエリア
大型のクルーズ船2隻分、4,000人の乗客を2時間で対応できるスペースがあります。
常に入国審査のブースがあるわけではなく、必要に応じて設置し、クルーズ船のオフシーズンにはイベント会場やスポーツ会場として利用されます。
外貨両替機
外貨両替機も設置
北國銀行の両替機
アメリカドル、ユーロ、オーストラリアドル、中国元、韓国ウォン、台湾ドル、カナダドル、香港ドル、シンガポールドル、スイスフラン、イギリスポンドに対応。
観光案内
石川の観光情報を紹介するブース
パンフレットや観光地のクーポンなど
岸壁
外に出てみました。船が接岸する岸壁。
無量寺ふ頭の浚渫も行われていたようですが、スタッフさんに聞いたところ相変わらずダイヤモンドプリンセス級の船が寄港した際には大浜ふ頭と仮設のCIQエリアを利用することになるそうです。
以前のウッドデッキ風の床からは様変わり
岸壁側から建物全体を見渡します。夜はライトアップされおしゃれな空間になります。
2階へ
エスカレータで2階へ
ここも一般公開されています。
レストラン 海の食堂 BAY ARCE
みなと会館にあった食堂の代わりでしょうか。おしゃれなレストランができました。
オーシャンビューの素敵なレストランです。
さすがにここは満員御礼。待ち時間がどれだけになるかわからなかったので利用せず。
メニュー
アイスなどちょっとしたデザートも。
セミナールーム
会議やイベントなどで利用できるセミナールームや会議室も多数。
こちらのセミナールームはオーシャンビューの素敵な空間。
会議室も2部屋用意。
展望台
展望台。雨の日でも安心。ここからクルーズ船を見送ると、どのような光景になるでしょうか。
金沢港まなび体験ルーム
金沢港の歴史などが学べる、新しい体験コーナーがあります。
入り口には金沢港に寄港するクルーズ船の模型
こちらも入場は無料。特に入場制限などはありませんでした。
中を見て回ります。
金沢港のあゆみ
大型のジオラマ
疑似体験シアター。ガントリークレーンのことや、金沢港から出荷されるコマツの重機などをダイナミックな映像で紹介。
金沢港操船シミュレーター。
金沢港の無量寺ふ頭に、他の船舶などをよけながら接岸します。
料金は1回100円。1プレイ6分。
特に待ち時間もなかったので、さっそくプレイ開始。
操船方法のレクチャーを受けます。
イージーモードと、障害物の多いハードモードが選べます。
レーダーもリアルに再現
大型の画面に、金沢港が再現されています。計器類も連動して動きます。
手元のタッチパネル
天候や時間帯が変更可能。雨が降ったら、ワイパーを動かしたりも。
夕方に切り替えてみました。
ゴールのターミナルに接岸です。
操船シミュレータはこの大型のもの以外にも、簡易的なブースもあります。こちらは無料。
3階はオフィスフロア
3階は金沢港関連の企業が入居しています。
実際に使用する時期は未定
金沢港には2020年は54隻のクルーズ船が入港する予定でしたが、30隻はすでに中止。残りの予定も不透明となっており、実際にこのターミナルを使用する時期は現時点で不明です。
ライトアップ
7月3日よりライトアップスタート。ライトアップの様子はこちらから。