9月1日~3日、富山市の八尾地区にて「おわら風の盆」が開催されました。八尾地区に静かに響き渡る越中おわら節に合わせて、おわらの衣装を着こんだ踊り子が美しい踊りを披露し、来場者を魅了しました。毎年秋の訪れを告げるこの時期に開催され大賑わいとなるこのイベントですが、今年は金・土・日の週末に開催されるということもあって3日間で26万人もの観光客が来場しました。会場の様子です。
交通規制のため八尾地区に直接車でアクセスはできません。会場から離れたところに、臨時駐車場が用意されており、シャトルバスが運行しています。駐車場は車1台1000円、シャトルバスは1人500円となっています。時間帯にもよりますが、駐車場までは30分ほどの駐車待ちの渋滞となります。もしくはJR高山線を利用するか、観光バスで直接会場に向かいます。
また、シャトルバスは30分~1時間程度の待ち時間となります。会場まで徒歩40分ほどの距離なので、歩いたほうが早い場合もあります。
会場までシャトルバスで10分ほど。
会場の八尾地区へ
帰りのシャトルバスも30分~1時間の待ち。
また、夜11時には最終のバスとなりますので、それ以上滞在される方は徒歩かタクシーを利用します。
会場には、夏祭りの屋台や、夜遅くまで営業している飲食店が多数あります。
トイレは常設のものや仮設トイレを多数設置。花火大会ほどの行列にはなりません。
会場案内図。八尾内に11の地域があり、それぞれの地区で踊り流しを披露します。
会場全体にぼんぼりの灯りがともります。
風情ある町中を、おわらの町流しが静かに進みます。
笠で顔を隠しながら踊るのがこのお祭りの最大の特徴。
その昔、恥ずかしさから人目を忍ぶために手拭いで顔を隠しながら踊ったのがその始まりだったそうです。
また、踊り子さんの衣装は皆さん黒帯。これも昔衣装をそろえた際に高価な帯が各家庭になかったため、どの家庭にもあった黒帯を使用した名残といわれています。
踊り子さんの後ろに、三味線、胡弓、唄が続きます。
どれも生演奏。美しい音色が会場に響き渡ります。
そんな踊りを見ようと、会場は大混雑となります。
石畳の坂もこの通り
町流しが始まる前に、警備員やスタッフが道を開けるよう誘導。
この風情ある街並みと石畳のためか、一番の混雑となる諏訪町。
衣装や踊りも、町ごとに異なり、それぞれの町で違う踊りを楽しめます。
男踊りも勇壮です
撮影にフラッシュを使うことは禁止されています。被写体が動くので三脚や一脚はあまり意味がありません。この記事中の写真で、F2.8、SS 1/30~80、ISO3200~6400で撮影しています。
また、スピーカーやマイクなど音響設備は使用していませんので、妨げとならないよう静かに鑑賞します。
町流しだけでなく、一般の方も参加できる輪踊りもあります。
夜11時を過ぎると、観光客も帰りシャトルバスの運行も終了。会場に静けさが戻ります。
しかし祭りは終わりません。踊り子や演奏者の休憩の後、突発的に町流しが始まります。
こちらの地区では男踊りが披露されていました。
こちらは踊り手を伴わず、三味線の演奏と唄のみで町を進みます。
11時を過ぎてからの演舞の予定はスケジュール表にありません。踊り手たちの気分で始まるので時間もわかりません。
この地区では日付をまたいで1時頃に踊流しが始まりました。
この時は笠を着けていませんでした。
おわらの踊り手、25歳以下の未婚の男女という年齢制限があります。
笠を外すとよくわかりますが、落ち着きのある踊りとは裏腹に、若い方々が演舞されています。
踊りは朝方まで続きました。