2022年9月23日(金・祝)~24日(土)、富山県高岡市の金屋町にて「ミラレ金屋町」が開催されました。鋳物の産地として有名な金屋町の伝統的な街並みの中、鋳物にちなんだ様々なワークショップや体験が楽しめます。以前は「金屋町楽市inさまのこ」として2008年間から開催してきたこのイベント、2018年から「ミラレ金屋町」と名前を改め開催するも、ここ数年はコロナで中止となっていました。久々に開催されたイベントと、着物のファッションショー「MIRAREこれくしょん2022」の様子です。
目次
アクセス
会場は金屋町の伝統的建造物群保存地。江戸期から昭和初期に建てられた町家と石畳が特徴的。近くに駐車場がありますが、台数が少ないのでJR高岡駅周辺のコインパーキングを利用して徒歩15分ほど。
イベントマップ
ミラレ金屋町
金屋町は高岡鋳物発祥の町。1611年に前田利長が、砺波郡西部金屋から7人の鋳物師を招いて、鋳物づくりを行わせたことにはじまります。
高岡鋳物、初めのうちは鍋や鎌、鍬といったものが中心でしたが、次第に灯篭、かんざし、工芸要素の強い作品が作られるようになります。
このイベントの期間中、鋳物やアクセサリーの販売、様々な体験のワークショップが開催されます。
高岡市鋳物資料館。鋳物の製造で使用する器具などを展示した資料館。
生け花の展示。千本格子の家並みによく合います。
MIRAREこれくしょん
毎年、富山大学 芸術文化部による着物のファッションショーが開催されます。
1日に2回、屋内と屋外で開催。初日は雨だったため、2回とも屋内の開催となりました。
高岡市問屋町にある着物レンタル専門店「わらくあん」の着物です。
コロナで中止が続き3年ぶりの開催です。コロナ対策のため、事前に整理券が配れて座席は指定席でした。
今年のテーマは「四季を愛する国ニッポン」。着物で古き良き日本の1年の行事を表現。
1年の幕開け。鮮やかな赤色の振袖。
人日。七草の節句。七草がゆをモチーフ。
節分。豆まきと、鬼のお面。
桃の節句。春らしい花柄の振袖で、女性の美しさやかわいらしさを表現。
お花見がテーマ。桜の花びらのような、柔らかなカラー。
端午の節句
梅雨。水たまりに雨水が落ちた時の波紋を表現。
七夕。笹の節句。ベールをまとい、織姫の髪形を取り入れて、七夕の夜のきらめきを表現。
夏。浴衣衣装。ヨーヨーをもって、金魚の尾ひれをイメージした帯をまといます。
お盆。藤模様の浴衣で、お盆の静けさを表現。
秋。日本酒に菊の花。レース素材の振袖で上品な雰囲気に。
お月見。中秋の名月。深い紫色の振袖と、金色の帯のアクセサリーで、夜空に浮かぶ月を表現。
10月に高岡市で開催される高岡万葉まつり。万葉衣装を再現。
秋。紅葉を楽しむ季節。着物を現代的にコーディネート。秋の自然を味わう様子を表現。
冬。富山の冬の厳しさを表現。
大晦日。夜の帳が下りてくる様子を黒いベールで表現。
最後に全員が一列に登場
古い建物の街並みに、着物姿がよく似あいます。
参加された18人に拍手。
4回のうち3回は屋内(小泉家)での開催となりました。屋内では鑑賞できる人数が少ないのと、照明がないので撮影条件は厳しめ。