2013年11月9日と10日、石川県金沢市の産業展示館1号館にて「いしかわ夢未来博2013」が開催中です。未来の技術をわかりやすく楽しめる作品として大学の研究機関や企業などがインタラクティブシステムを多数展示しています。展示されていた作品のいくつかをご紹介します。
会場案内。イベント主催者が用意した主催者ゾーン。大学の最先端の研究を披露するカレッジゾーン。企業が出展する出店者ゾーン。工作などが体験できるワークショップに分かれています。
会場入口にはCGバーチャルマネキンEZが会場を案内しています。短焦点プロジェクターを人型にカットしたリアプロジェクションフィルムに投影しています。手前のカメラに用意されたチラシをかざすと、チラシの内容を詳細に説明してくれます。
人型だけでなく、このようにコーラなどの宣伝にも用いることができます。
iPadでAR機能の実演。回転するチラシに合わせて3Dモデルも動きます。
出店者ゾーンを進みます。
電通サイエンスジャムのmico。ヘッドフォン型のデバイスを装着し、脳波を取得します。脳波の状態に合わせて音楽を自動的に選曲します。
necomimi。こちらも脳波を取得し環状に合わせて猫耳が動作します。
Amazonで販売中です。しっぽのバージョンもあります。
Mr.shapeのデカタッチカード。体全体を使って遊べるゲームで、キネクトのようなセンサーを使い全身の状態を取得しています。
英語の札を並び替えて音で遊ぶゲーム
カレッジゾーンへ
東京工業大学 長谷川晶一研究室の「触感のよいぬいぐるみ」。既存の動くぬいぐるみは中にごてごてしいアクチュエーターが入っておりさわりごこちが良くないのですが、こちらは関節を紐を引っ張る動作で実現しており柔らかさをたもったまま動くぬいぐるみを制作しています。
京都大学の「多機能運動補助装置 MEAS」。ナノ・マイクロアプリケーションコンテストで2位になったものです。手首に装着したバンドに加速度センサが入っており、傾きを検出。音声案内や腕の動きをカウントしたりといった、運動補助に役立ちます。
地元、北陸先端科学技術大学院大学の「誰がそのジャケットを縫うんだい?」。どこかで聞いたことがあるような言い回しですが、自分の着ている服がはじけ飛ぶような感覚を提示します。IVRC国際学生対抗バーチャルリアリティコンテストで「クリスティ・デジタルシステムズ社賞」と「川上記念特別賞」を受賞した作品です。
同じくJAISTの「魚捕ったどー!!!!!」。水槽に投影された魚を、電磁石を搭載したグローブをはめてつかむことで魚のつかみどりを疑似体験できるシステムだそうですが残念ながら調整中。よくあることです。
こちらもJAISTのIVRC出展作品「手乗りたつまき」。手乗り機能が故障中ということで、竜巻に映像投影する部分のみ展示していました。
神戸大学塚本研究室。プロジェクションテーブルを展示していましたが調整中。
大阪大学共生メディア学(中西)研究室のビデオ通話と遠隔握手ロボットを用いたテレプレゼンスシステム。遠隔地の人の手の動きを再現したロボットアームです。相手の体温も伝わってきます。握手やゲームなどが体験できます。
香川大学澤田研究室のジェスチャーで操作するロボットや、触覚提示ができるエアギターの展示。
大掛かりな装置を用いたムーンウォーク体験。こちらは時間がかかるため抽選になります。6分の1重力のように、高く飛び上がるジャンプが体験できます。
日本空調北陸の水常識太陽光発電システムのデモ。
能登スマートドライブプロジェクト。プリウスを展示しているほか、能登のEV/PHV充電スポットの紹介。
目の前に実寸大で出現する3Dモデルを体験できるデュオサイト。長い列になっていました。
イルミネーションホイールの実演。
バーチャルサイクリング Cycle Street
新世代ロボット研究会の自動巡回見回りロボット
ヘッドマウントディスプレイを装着し、3D空間を飛び回る体験。
手に赤外線マーカーが付いており、手の動きを検出しています。
forum8のUC-win/Road、鉄道簡易シュミレータ、VR-Cloud
ラジコンヘリ体験
マッスル株式会社の介護ロボット
CLIP STUDIOのPAINTやACTIONなど漫画制作ツールの紹介。
この人形は入力デバイスになっており、3Dツールのポージングを人形を操作することで行えます。
金沢大学/金沢美術工芸大学の各種作品展示
金沢工業大学のレスキューロボットコンテストで賞を受賞したロボットの展示。
電気通信大学 梶本研究室
発泡ビーズの振動伝搬による広範囲触覚ディスプレイ。
体験してみます。ビーズで足全体を覆い、空気を抜くことで足に密着。花火の映像と音が流れ、振動が足から体全体に伝わってきます。
聴覚フィードバックを付与した耳掃除の提案。耳かきをする側が、される側の音をフィードバックします。
筑波大学 星野研究室のバーチャルアクアリウム。本物のように動く魚のほか、ふなっしーが水槽を泳ぎます。
花水-hanasui-。デバイスから霧を出し、プロジェクターで映像を投影することで擬似手持ち花火を体験できます。
こちらはIVRCで明和電機賞を受賞しました。
東京大学暦本研究室のflying head。リモコンではなくヘッドマウントディスプレイを装着した体験者の動きに合わせてヘリコプターが動きます。しゃがんだという動作も認識できます。
首都大学東京 IDEEA LabのGocen。手書きの五線譜をカメラがついた専用デバイスでなぞることで音楽が再生されます。ピアノやギターなど楽器が切り替えられるようになっています。
Freqtric Project。デバイスを持った体験者同士が体をさわり合うと音がなるデバイスです。
筑波大学内山俊朗研究室でははしごくだり+やあしあとさがしの展示。
クッションを持ちながらジャンプすると、中の端末の映像に写った人もジャンプするというデバイス
NTT西日本のブース。iPadのデモでしょうか。
光だんらんTV
3Dプリンター実演
富士通のsaas型鉄道運転シミュレータシステム。3Dではなく速度に合わせて実写映像の再生速度を変化させています。
全国ソーラーラジコンカーコンテストin白山の紹介。ソーラーラジコンカーが並んでいます。
金沢ケーブルテレビネットのsmart tv box
防災体験シミュレータ
ワークショップの様子
屋外では折りたたみ式バイクYikeBikeの体験コーナー
ニュージーランド発、世界最⼩・最軽量の折りたたみ式電動コミューターです。
子供だけでなく、学生さんにもオススメのイベントでした。