【福野夜高祭】夜高行燈の引き合い・けんか祭り 会場の様子・駐車場・混み具合

5月1日~5月2日、南砺市福野にて福野夜高祭(ふくのよたかまつり)が毎年開催されます。2日の23時から始まる「引き合い」が見どころで、美しく装飾された行燈を壊し合います。

観光シーズンのゴールデンウイーク中に開催されるイベントですが、観客への案内が御座成りで、観覧場所が非常に狭くて見づらく、手際の悪い進行、正直あまりオススメできない祭りです。そもそも参加している地元民がメインで楽しむイベントなので、観光客はお断りではないのかという気すらしてきます。

開催日

4月30日に前夜祭。1日~2日に練り回し、3日が本祭りとなります。日付は曜日にかかわらず、毎年固定。

駐車場

このイベント、わかりやすいところに臨時駐車場の案内がありません。係員の誘導は何もありません。南砺市役場福野庁舎、ヘリオス、体育館、福野小学校、近くのスーパーなどが臨時駐車場になっているようです。引き合いは夜中なので、公共交通機関は動いていません。県外からの観光客は、レンタカーが必須となるでしょう。

場所

夜高あんどん振興案内板。JR城端線 福野駅周辺を進行します。会場を囲むように12か所の駐車場。

1日、2日と町中を練り廻した行灯が、砺波信用金庫 、北陸銀行、富山第一銀行、石動証券の4つの銀行並ぶ「銀行四つ角通り」に集まります。

会場の様子

夜10時で、観客はご覧の通り。すでに観覧できる場所に空きはありません。

ちゃんと見たい方は、夜9時頃には石動証券 福野営業所前のスペースの最前列を確保し、2時間待機しましょう。また、上町銀座会駐車場には有料の休憩スペースが設けられています。1人3,000円、88席限定。お弁当付き。有料座席からは快適に鑑賞できます。

行燈(あんどん)

大行燈7基、中行燈3基、小行燈13基が、街を練り歩きます。そのうち大行燈7基で引き合いが行われます。

それらとは別に、福野駅には町に電線が通る前の「文久の大行燈」。約150年前の行燈を再現してもので、高さが12メートルもあります。2019年からはこの大行燈の練り回しはなくなりました。

行灯は美しい模様が描かれた和紙などで装飾されています。

祭りの進行

引き合いは11時頃から。それまで笛や太鼓の演奏で場を盛り上げます。毎年だいたい開始が遅れます。

この祭はアナウンスが全く無いので、観客はいつ始まるかわからないイベントを、この人混みの中ずっと立って待つことになります。

警察官が多数配置されていますが、警察官らもあまり状況を把握していないので、案内や誘導が二転三転。

もちろん警察の対応に非があるわけではなく、本来は祭のスタッフや主催者が手配した警備員が対応に当たるべきで、税金を使って警察官が誘導を行っているということ自体が他のイベントと比べて異質。いつか怪我人を出しそうで心配です。

引き合い

この祭りのクライマックス。一番の見所です。

行灯に、若衆達が上り始めました。

裁許と書かれた提灯を持った世話人が、打ち合わせを終えて自分の町の行灯に戻ります。これが引き合い開始の合図。

11時過ぎ、引き合いが始まりました。

大行燈7基が2つに別れて、互いにすれ違いざまに相手の行灯を破壊していきます。

富山県内の他の喧嘩祭りは行燈同士を正面衝突させ争いますが、こちらは人が直接攻撃を加えます。

みなさんお酒もだいぶ回っているので、時には相手の若衆と取っ組み合いの喧嘩に。罵声が飛び交います。

早めに来場していい観覧スペースを場所取りしないと、投目に眺めることになります。

2018年には行灯から人が落ち、祭が一時中断となりました。

行燈同士の壊し合いは1箇所づつで行われます。その間、他の行燈は待機。どうしてもテンポの悪さを感じてしまいます。グダグダ。観覧場所が狭く、見通しの悪い通りなので、他の場所で行われる壊し合いは見えません。

引き合いが行われる通りを抜けてきた行灯は、ボロボロに。

開始から約1時間の24時頃、3基の行燈が通り抜け、引き合いは終了。

すべての引き合いが終わると、各町の世話人が集まり、終了したことを報告する「しゃんしゃんの儀」が行われます。

観客らも一斉に帰路につきました。

観客に怪我人を出す前に、もっと広い通りに場所を移して開催するなど改善するか、有料席以外の観光客お断りならしっかりとその旨を告知してほしいところです。