金沢港で毎年護衛艦の一般公開などが行われる「港フェスタ金沢」が2019年7月13日(土)、大浜ふ頭で開催されました。海の日に合わせて、全国各地で護衛艦の広報が行われています。例年DEや古いDDなど、比較的小型の艦艇が多い港フェスタですが、今年は海上自衛隊のイージスシステム搭載護衛艦「ちょうかい」が寄港。「港フェスタ金沢」は13日限りのイベントですが、ちょうかいの艦内公開は15日午前まで行われます。
13日午前8時ごろ、ちょうかいが金沢港へ入港。イージス艦が石川県にやってくるのは、もしかして初でしょうか?ここ10年ぐらいは聞いたことがありません。
大浜ふ頭へ接岸しました。普段総トン数10万トン規模の豪華客船や、コマツの重機を運ぶ貨物船が使用します。
駐車場は大浜ふ頭周辺に用意されています。無料。埠頭まで徒歩3分。コマツ金沢工場手前から、長い車列ができていました。
一般公開は10時から。一昨年の「かが」一般公開の行列を教訓に、1時間半前には並んで待機します。
大浜ふ頭へ入ります。
後ろを振り返ると長い列
「ちょうかい」は長崎県 佐世保を母港とする海上自衛隊の護衛艦。全長161 mと、実質ヘリ空母のヘリコプター搭載護衛艦や補給艦、輸送艦を除くと海上自衛隊の艦艇の中では最大規模。乗員も約300名。
海上自衛隊に配備されている全6隻のイージス艦のうちの1隻です。こんごう型護衛艦の4番艦。
艦橋四方向に取り付けられた大型のレーダー「SPY-1D」が特徴。
艦隊防空能力や、弾道ミサイル防衛能力を有します。
マストにはIFFのアンテナやECM装置、各種通信アンテナ、水上レーダーなど。
10時ごろ、お偉いさん向けの事前公開が終了。「ちょうかい」に乗艦。手荷物検査などは無し。14日~15日は港内入場のための手続き(入場用紙の記入・手荷物検査)が必要です。
乗員の歓迎を受けます。
艦内を通って艦首へ
艦首へやってきました。
VLS。ここから対空ミサイルや弾道弾迎撃ミサイル、アスロックなどを発射します。
オート・メラーラ 127 mm 砲。護衛艦には「こんごう型護衛艦」と「たかなみ型護衛艦」に搭載されています。他の艦艇のものより大型です。
レーダーと連動させての動作展示も行われました。見た目に似合わず俊敏に動きます。
砲弾
艦首CIWS
こちらも射撃のデモが行われます。
コマツ工場側に向けて射撃
SPY-1D。周囲500km、200以上の目標を、同時に追尾可能。弾道ミサイルも監視します。
ハープーンSSM
ボースンチェアー
魚雷発射管
艦尾へ移動。アーレイバーク級フライトIがベースなこんごう型では、ヘリコプター甲板はあるものの格納庫はありません。
イルミネーター
艦尾VLS
艦これのパネルが飾られていました。
鳥海
島風。護衛艦「しまかぜ」も「ちょうかい」と同じく第8護衛隊所属だからでしょうか
自衛艦旗
一日艦長。ミス百万石の方だそうです。記念撮影に応じてました。
一日艦長に対して栄誉礼
本物の艦長を探しましたが、見当たらず。こちらの方、階級が一等海佐なので艦長かと思いましたが、更に上の第4護衛隊群 第8護衛隊の司令でした。
「あれは私の旗です(笑)」と説明されていました。隊司令旗。
空自の制服の方が護衛艦の甲板に。階級は一等空佐。石川地本の本部長でした。
以上で下船しました。
埠頭ではケータリングカーや、陸上自衛隊の車両展示、金沢港の紹介パネル展が行われています。
自衛隊グッズ販売
2年前に金沢港に寄港した護衛艦「かが」は7月14日~15日に福井県敦賀港、27日~28日に富山県伏木港で一般公開が行われます。
「ちょうかい」は秋田県の秋田港で27日~28日に一般公開を予定していましたが、イージスアショアの問題がらみか中止になっています。