2019年7月14日(日)~15日(月・祝)、福井県敦賀市の敦賀港にて海上自衛隊の護衛艦「かが」の一般公開が行われています。2年前に金沢港 港フェスタで一般公開されて以来2度目の北陸寄港、福井県には初の寄港です。14日は13:00~16:00、15日は08:30~13:00に艦内の公開が行われます。
「かが」海上自衛隊最大の艦艇で、全長は248m。諸外国ではヘリ空母に相当します。艦名は加賀国が由来です。
7月27日~28日には富山県伏木港でも一般公開を予定しています。
14日朝8時半ごろ、敦賀港 鞠山南岸壁に「かが」が入港。敦賀新港から撮影。
普段は広島県の呉基地を母港としています。(2018年5月撮影@呉基地)
2019年5月には、トランプ大統領がマリーンワンから「かが」に乗艦しました。6月のG20では大阪湾に展開し、警備に当たりました。(2019年5月撮影@横須賀基地)
14日は臨時駐車場がなく、駅前からシャトルバスが運行。駅前の有料駐車場は午前中の時点で、空車待ちの車列ができていました。駅から離れたコインパーキングに車を止めて、自転車で埠頭へ移動してきました。15日はきらめき港館やその周辺に駐車場が用意されていますが、今日の様子を見る限り早々に満車となるでしょう。
埠頭前に入場待ちの長い列。この日9,000人以上が来場したとのこと。埠頭に入るため50分ほど並びました。
埠頭入口での手荷物検査。モデルガンやドローンは当然として、無線機も持ち込めません。航空祭のノリでレシーバーを持ってこないように。
敦賀駅前からのシャトルバスは埠頭の中へ。帰りの時間帯はこちらも列ができていました。
埠頭に入ります。巨大な「かが」の船体が見えてきました。
真横からは、全体は撮影できません。
艦首からは広角レンズをつかって15mmでやっと全体が入ります。
いずも型護衛艦の2番艦。ひゅうがやいせより50メートルほど全長が長く、同時に離発着できるヘリも多くなっています。
マスト
デッキサイドエレベーター
シャッターは空いています。こちらは本日使用しません。
こんどは艦艇に入るための列に並びます。
再度手荷物検査
スロープから「かが」に乗艦
艦長らが出迎えます。
「加賀」の文字が書かれたのれんをくぐります。
かがのエンブレム。加賀藩ゆかりの梅の花や、金箔、加賀友禅などを取り入れたデザインです。
艦内へ
巨大な格納庫。ヘリコプターを最大14機運用できます。
今後は第5世代戦闘機F-35を運用するための改修を受けるとか受けないとか。
短距離離陸垂直着陸(STOVL)が可能なF-35Bを搭載する事実上の空母に改修することで、日本から離れた地でのプレゼンスの発揮が期待されています。(2018年7月撮影@RIAT)
デッキサイドエレベーターを艦内から
艦これの加賀さんや、アニメっぽい絵柄のポスターが目立ちます。
トランプ大統領や安倍総理が演説したところ。記念撮影コーナーになっていました。
巨大な五色のタペストリー
女性自衛官も多数乗艦していますので、艦内には女性用トイレも設置されています。
飛行甲板に上がるには、エレベーターを使用します。今回は士官室の公開はなかったようです。
ヘリコプター用のエレベーターで飛行甲板に。
1分かからず飛行甲板に上がれます。
甲板へ。混雑気味。
艦橋。FCS-3Aレーダーの射撃管制能力省略版であるOPS-50Aを搭載しています。
SeaRAM。今のところ、いずも型護衛艦にのみ装備。将来30FFMにも装備。
ファランクス
航空管制用のデッキ
下を覗くと乗艦待ちの長い列。埠頭の入口からずっと500メートル以上続いています。16時までの公開ですが、14時過ぎにはもう列を切ったようです。
飛行甲板には艦載機が2機
SH-60J。コックピット展示が行われていました。
SH-60K。「こっちのヘリはプロペラの先が曲がっているのはなんで?」と近くにいた第4護衛隊群 航空幕僚の方が何度も質問を受けていました。
デッキサイドエレべーターを上から
「熱中症対策をしっかりと」と加賀さん
ヘリコプター牽引装置
消防車
IFFの下に海将補旗。第4護衛隊群の司令が乗艦されていると思われます。信号旗は「WELCOME TSURUGA」
ラッパ演奏実演
埠頭ではグッズ販売も行われています。
「加賀」のエンブレムが入った各種グッズ
埠頭から離れて、金ヶ崎城跡近くの駐車場から撮影
敦賀港での展示は15日まで。こののち3日後には青森県の大湊基地へ寄港。19日~20日には小樽港 (北海道小樽市)で一般公開。その後能登半島沖をうろちょろしたのち、7月27日~28日には富山県高岡市の伏木港まつり@富山伏木港で一般公開が行われる予定です。