富山市の八尾地区にて毎年9月1日から3日にかけて行われる、おわら風の盆は300年以上の歴史を持ち、毎年20万人以上が訪れる富山県を代表するお祭りです。おわら風の盆は、無言の踊り手たちが情緒豊かに洗練された踊りを披露する気品高いお祭りのため、踊り中は観客たちも心静かにその洗練された踊りに魅了されます。会場の様子や駐車場などの情報をレポートします。
会場は富山市の八尾地域。会場周辺は入り組んでおり、駐車するスペースも全くないため、会場へはシャトルバスでの来場が必要です。自家用車で来場する場合は、八尾スポーツアリーナ駐車場に停めそこからシャトルバスを利用する必要があります。スポーツアリーナ駐車場は5時ごろ満車となり、スポーツアリーナから少し離れた、八尾生コンの駐車場へ停めるなどの必要があります。公共交通機関ご利用の場合は、JR高山本線の越中八尾駅を利用します。
こちらは八尾生コン駐車場。18時半ごろにはこちらも満車となります。
駐車場周辺は車列ができます。
スポーツアリーナ駐車場には県内外のナンバーが目立ちます。
シャトルバスは常時ピストン輸送を実施しています。19時ごろにピークとなり、400mほどの列になります。
約40分ほど並びようやくシャトルバスへ乗ることができました。
乗車直前に交通整理料として自家用車1台につき1,000円を払います。
バスで15分ほどで八尾地区へ。
通りは観光客で大混雑しています。
町の中には、飲食店が屋台などを出店しています。焼き鳥の名門秋吉も出店。
タウンマップ
風の盆の行事を行なっているのは、「東町・西町・今町・上新町・鏡町・下新町・諏訪町・西新町・東新町・天満町」の10の旧町内とそれらの旧町内外から移り住んだ人たちからなる「福島」の計11団体。
おわら踊りの継承に大きく貢献したのが、日本舞踊の流派のひとつである若柳流(わかやぎりゅう)であり、女踊り(四季踊り)は、ひがし茶屋街の芸妓がルーツとなっているとか。
そのため、金沢のひがし茶屋街でも毎年、金沢・浅の川園遊会 八尾おわら流しが行われます。
衣装は男性踊り手が法被
女性踊り手は浴衣姿です。
編笠を被り、顔を隠して踊ります。これはかつて手ぬぐいで顔を隠して踊っていた名残のようです。
観客の皆さんが熱心に写真を撮っていました。会場が暗いので、スマホやコンデジでの撮影は難しめ。フラッシュは踊りの妨げになりますので厳禁です。記事内の写真は一眼レフカメラを使用し、F2.8 SS1/50sec ISO3200~6400の設定で撮影しています。
おわら節に合わせて、三味線や太鼓、胡弓の音が響きわたります。
会場は人が大勢いますが、係員より静粛にとの声がかかりますので、静かに踊りを見ることができます。
日本の道百選通りも大変な人出となります。
風情残る街並みと相まってとても雰囲気があります。
沿道の人だかりも身動きが取れないほど。
来場層は比較的ご年配の方やご夫婦などが多い印象でした。
踊りについて回る見物客で通りは入り乱れています。
お帰りの際もシャトルバスを利用する必要があります。シャトルバス待ちの列も数百メートルほど並ぶことになります。
並び始めたのが9時ごろで、シャトルバスの発着所のスポーツアリーナに着く頃には10時ごろでしたので、お帰りの際は1時間ほどの余裕を持っておきましょう。
長年続くお祭りですので、誘導や駐車場の案内などしっかりとしているため、迷うことなどもありませんが、時間の余裕を持って行動することをお勧めします。