10月3日から11月10日、旧武生市武生中央公園にて「2013たけふ菊人形」が開催中です。毎年NHK大河ドラマの場面を再現する菊人形が展示され、日本三大菊人形の一つとされています。今年のテーマはNHK大河ドラマ「八重の桜」にちなみ「ハンサムウーマン新島八重」で、幕末の様子を再現した菊のジオラマが多数展示されています。
会場入口。会場は武生中央公園。たけふ菊人形は1952年から続く歴史あるイベントです。入口前でチケットを買うと入場料は1000円になりますが、武生の商店街などで前売り券が900円で売られています。会場の目の前にも前売り券が売っている店がありますので、来場の際はそちらで購入するといいでしょう。
これが前売り券。ポスターや前売り券のイラストは同志社大学と馴染みが深い新島八重にちなんで同志社大学漫画研究会のイラストです。確かに菊は書かれていますが、何か別のイベントのチケットにも見えます。
会場マップとイベント内容。
会場に入ると、さっそく菊人形のジオラマがお出迎えです。
会津若松城籠城戦で川崎尚之助とともに戦った川崎八重。女性でありながらスペンサー銃を少年兵らと同じく構えています。
新政府軍(官軍)の兵士ら。
菊花五重塔
高さは10メートルほどあり、赤の屋根と屋根に咲く黄色の菊とがいいコントラストになっています。
菊花展示コーナー。菊愛好家の皆様が育てた菊が沢山飾られています。これは千輪菊。
白菊
このコーナーにはこのような菊が一万鉢以上あります。
管物
菊人形館へ。3メートルもある巨大な八重の人形の前で記念撮影ができます。無料で撮影、プリントしてくれます。鶴ヶ城の竜城戦で戦った様子を再現。
軍事操練「追鳥狩」を木の上から見物していた山本八重が西郷頼母の前に滑り出てしまい、兄の山本覚馬と叱られていたところに、藩主松平容保が現れるシーンです。大河ドラマ1話にあたります。
鎧や帯意外の衣装はすべて何千本もの菊でできています。
負けず嫌いの八重が力比べで少年らに負けじ米俵を担ぐシーン。各ジオラマには越前和紙に書かれた解説がついており、大河ドラマを見てない人でもストーリーがわかるようになっています。が、見てない人にはいまいちピンと来ないシーンです。
米俵のサンプルもおいてあり、実際に持ち上げてみることができます。
幕府から京都守護職への就任を要請され断るものの、政事総裁職・松平春嶽が会津藩祖・保科正之が記した『会津家訓十五箇条』の第一条「会津藩たるは将軍家を守護すべき存在である」を引き合いに出すと、押し切られる形で就任を受諾する、というシーン。説明とWikipedia必須です。
純粋に人形の出来だけでも十分に堪能できます。人形だけでなく、舞台制作にもかなり力が入っています。
16歳~17歳の少年で編成された白虎隊。戸ノ口原の戦いで大打撃を受け飯盛山まで敗走。ジオラマの絵にあるように、この山から鶴ヶ城が砲煙に包まれる様子を見て20人の少年兵は自決を決意しました。
後に同志社大学を設立する新島襄との出会いのシーン。井戸の上に板を敷き、その上で裁縫をする八重。
1877年4月、同志社分校女紅場が開校。9月に同志社女子校と改称されました。
八重も教師として礼法を教えました。
菊人形の内部を公開しています。根はちゃんとついており、束ねられています。水をここに与えているのですぐには枯れません。約10日ほど持ち、期間中は3回ほどの交換で済むとのこと。
噴水の周りでは菊の動物園と称して、様々な動物や魚の形の菊人形が並んでいます。
恐竜・・?
園内の大量の菊にはこのように定期的に水をやります。
ハンギングバスケットコンテスト。花ブローチで越前市の魅力をアピールします。
観覧車やメリーゴーランド、バイキングなどの遊具は年に数回期間限定で運営します。たけふ菊人形のために設置した遊具なので、イベント開催時期意外では人が集まらず動かしてません。
昭和を感じるモノレールです。今後老朽化が進んだ場合は更新せずにレンタルに切り替えていくそうです。
巨大フードコートコーナーや野外ステージ
おみやげ屋では越前市の特産物を販売。越前打刃物が名産ですが、ここで買って帰る人はいるんでしょうか?
マスコットの「きくりん」記念グッズも販売。
コウノトリロード。風車が周り、水が流れる風情をテント内に作っています。
たけふ人形祭りでは、様々なステージイベントや場内イベントが期間中予定されています。10月14日はコスプレ大集合、10月20日はわらべの平安行列、10月27日は漫才ショーなどさまざまなイベントがありますので、自分の興味のあるイベントが開催される日に来場するといいでしょう。