2014年8月2日~4日、高岡市の伏木港にて「伏木港まつり」が開催中です。伏木港に様々な船が集まる他、花火や地元のお祭が同時に開催されます。2014年は海上自衛隊護衛艦「しらね」や海上保安庁巡視艇「はまゆき」が一般公開されています。なお体験航海は抽選に外れたので、一般公開の様子をレポートです。
伏木港まつり2014の概要。Web上に全く情報が出てこなかったので、今年は祭りは中止で護衛艦一般公開のみが行われるのではないかと思ったくらいです。
会場の伏木港へ。広い岸壁で護衛艦「ひゅうが」や豪華客船「ダイヤモンドプリンセス」もここへ接岸します。豪華客船の入港時と違って、直接埠頭まで車で入れます。駐車場も埠頭への立ち入りも、制限はなく自由です。
船の前には自衛隊グッズの販売や地方協力本部のPRコーナー
護衛艦しらね
2014年の護衛艦はヘリコプター搭載護衛艦の「しらね」です。石川県・富山県での一般公開は例年「あぶくま型」護衛艦やミサイル艇「はやぶさ型」といった小さな船ばかりでしたが、「しらね」は全長が159メートルと、護衛艦の中でも大きな部類に入ります。
しらねは京都府の舞鶴基地に所属しています。このイベントのために富山までやってきました。
一般公開の時間。午前中は体験航海となります。
ヘリコプター搭載護衛艦といえば、「ひゅうが」や最新型の「いずも」のようにどう見ても空母にしか見えないようなスタイルが一般的になってきましたが、就役から34年経過したしらねは、大型のヘリコプター格納庫以外は一般的な護衛艦のスタイルです。
電子設備は最新のものに更新されています。以前この「しらね」のCICから火災が発生し、CICが全焼するという事件も起こりました。その際に退役する「はるな」のCICを移植しています。
乗艦しました。敵潜水艦を攻撃するアスロックランチャー。魚雷をロケットで敵潜水艦の近くまで飛ばし、パラシュートを開いて魚雷を水中に投下します。
船首。
73式54口径5インチ単装速射砲。2門あります。現在この速射砲が船首に2門ある護衛艦はたしか「しらね型」のみなので、判別しやすくなっています。
後部の速射砲
前部
速射砲には「FINAL YEAR 2014」の文字が。本年度でこの「しらね」は退役し、代わりにヘリコプター搭載護衛艦「いずも」が就役する予定です。今回が富山県でしらねを見られる最後のチャンスです。
通路を進みます。なお艦内は見学できません。
魚雷発射管
ヘリ格納庫
2機収容できるスペースがあります。
飛行甲板へ出ました。
SH-60Kが一般公開されています。
SH-60Jを元に改良を加えたのがSH-60Kです。
機内の見学は長い列になっていました。
磁気探知装置MAD。敵潜水艦を探知するための装置です。SH-60Kは必要に応じて魚雷を搭載し、敵の潜水艦を攻撃します。
ヘリの誘導灯
CIWSなどは艦橋の上にあるようです。
巡視艇はまゆき
海上保安庁の巡視艇「はまゆき」の一般公開です。海王丸パークには大型の巡視船やひこが配備され、先日の海王丸パークフェスティバルや去年の伏木港祭りで一般公開がされていましたが、今年は七尾港から巡視艇がやってきたみたいです。
全長は30メートルと小型。ちなみに海上保安庁が保有する船で、小型のものは「巡視艇」大型のものは「巡視船」と呼びます。
船内へ。
操舵室
見張り台。
ブローニングM2 12.7mm機関銃
このイベント、4日月曜日まで続きます。