福井空港スカイフェス2019 グライダー曲技飛行やビジネスジェットの展示

2019年9月29日(日)、福井県坂井市の福井空港にて「福井空港スカイフェス2019」が開催されました。例年2年に一回開催されていましたが、去年は福井国体と時期が被ったためか、開催は無し。3年ぶりの開催です。セスナの体験搭乗やグライダー曲技飛行、自衛隊ヘリやドクターヘリなどの展示が行われました。会場の様子です。

アクセス

会場の福井空港へ。ターミナルビルの前には飲食ブースが立ち並びます。

無料の駐車場が空港前や周辺に用意されています。特に駐車ができないといったことはありませんが、イベントとは特に関係なく、空港前の通りは土日だと終日渋滞しています。

スカイフェスのポスターとプログラム。朝9時から始まり、午後4時40分のフライトをもって終了となります。一部のイベントは事前に申し込みが必要。

福井空港

福井空港は現在定期便は就航していません。主に防災ヘリやグライダー、ジェネアビ機の発着に利用されます。管制塔もありますが使用されておらず、セントレアからのリモート管制となっています。滑走路の長さは1,200メートルあり、過去にはYS-11などが飛来したことがあります。

福井空港のターミナルビルへ。一般的な搭乗手続きカウンターや手荷物検査などの施設はなく、事務所のようです。2階や屋上に無料の展望デッキがあります。またこの日、パイロットライセンス取得相談会や、バルーン教室、ドローンスクールの紹介、JAXAによる研究開発の展示が行われました。

エプロンには福井空港に常駐している機体や、イベントのために展示された機体が並びます。

エプロン地区に出るために、特に手荷物検査などは不要。会場内も混みあっておらず、ゆったりと過ごすことができます。

地上展示

イベントのために展示されている機体や、福井空港に駐機している機体を見て回ります。ちなみずっと福井空港のエプロンで朽ち果てそうだったJA3783は現在、あいち航空ミュージアムで展示されています。

BK117 JA291A。消防防災ヘリコプターBlue Arrow。

BK117 JA6934。ドクターヘリ。

HK36TTC スーパーディモナ JA01KY。モーターグライダーです。動力を持たないグライダーを曳航します。先日の小松基地航空祭でロープが切れるトラブルがあったのはこの機体。

曳航されるグライダー。アレキサンダーシュライハー ASK 21 JA2471。学生グライダー各団体が所属する「東海・関西 学生航空連盟」が所有しており、福井空港などでグライダーの訓練が行われています。小松基地の誘導路に不時着した後、翼を外して分解し、トレーラーで運んできました。

JA2493ではコックピットの体験搭乗が行われていました。

シャイベSF-25C Rotax Falke JA01KT。もう1機の曳航機。

パイパー PA-34-200T JA34TY。公共施設地図航空(株)

セスナ 172S JA001X。NPO法人日本災害救援飛行協会。

朝日航空のセスナ172S JA01ALとJA03AL。こちらの機体で体験搭乗が行われました。

陸上自衛隊 明野駐屯地のUH-1J #41925。

軽装甲機動車がアスレチックジム状態。車両の所属部署が「福井地本」になっており、ついに地本も軽装甲機動車を配備する物騒な時代になったのかと思えば、実際は金沢駐屯地の第14普通科連隊の車両で、宣伝のために「福井地本」のマグネットをかぶせているだけとのこと。

パトカーや消防車の展示

イベント

エプロンではYOSAKOIの演舞も行われます。

天手鼓舞と遊あんど逢の皆様

よしもと住みます芸人 坂井市所属「モグモグパクパク」のお二人と坂井市丸岡観光協会キャラクター「城丸くん」、そして「たけだ桜ちゃん」

グライダー曲技飛行

動力の無いASK-21を学生らが手で押しながら、滑走路へ

曳航ロープを取り付け

HK36がエンジンを始動し、滑走路へ。管制官が常駐していない福井空港では、セントレア空港のリモート管制官とコンタクトします。

滑走路上でロープを繋いで、テイクオフ

ASK-21も引っ張られて離陸

この日の天気は曇り。ですが雲の高さはそれほど低くなかったため、無事に展示飛行が開催されました。1週間前後にずれていたら、台風で中止となっていたでしょう。

離陸した2機は福井空港上空を旋回、ゆっくりと高度を上げていきます。

高度3000フィート(900メートル)でロープを切り離し。曳航機は退避しホールド。

ASK-21はとても動力がないとは思えない、アグレッシブな飛び方を披露します。錐もみ、ループ、ターンなどを披露。グライダーがループするとは思ってなかった観客らから、歓声が上がります。

アクロバット飛行を行いながら徐々に高度を下げて、会場正面を通過。200km/hぐらいのスピードは出ているとのこと。

着陸。機体が傾く前に、学生らが駆け寄り翼を支えます。

学生らに押されて、エプロン地区に戻ってきます。

Hk36が滑走路上空でロープを切り落とし。

そのまま滑走路に着陸。滑走路の半分も使わずに停止します。

フライトを行ったパイロットらに大きな拍手が送られました。

UH-1J

陸自のUH-1Jが三重県の明野駐屯地に帰投します。

隊員らを乗せて一度滑走路へ

機体には見慣れぬ緑色の円柱状の装置が取り付けらています。IRジャマーでした。赤外線誘導のミサイルを妨害します。この装備を付けたまま展示されることは、これまであまり無かったような。

一度滑走路から飛び立った後、再び会場正面へ

会場正面を手を振りながら通過し、帰投しました。

ビジネスジェット

岡山からセスナ510 サイテーション マスタングJA123F(岡山航空)が飛来。岡山から福井まで35分。

福井空港へ着陸。この日、唯一のジェット機。

6人乗りのビジネスジェット機で、サイズや価格帯的にホンダジェットのライバル機でもあります。

機内の見学は抽選。16人限定。抽選が行われましたが、残念ながら外れました。

帰投時にデモ飛行を行い、スカイフェスは終了となりました。