1919年から1977年まで新小松駅から尾小屋鉱山のある尾小屋駅まで鉱山鉄道として創業していた尾小屋鉄道の鉄道保存展示施設小松市立ポッポ汽車展示館のご紹介です。旧尾小屋駅跡地に保存されていた車両を保管する新たな場所として、2002年にオープンした施設です。当時実際に使用していた蒸気機関車、気動車、客車が走行可能な状態で保存されており、年に数回敷地内で公開運転・試乗が行われます。
大倉岳高原スキー場へ向かう道の途中に展示施設があります。この周辺は尾小屋鉱山跡となっており、すぐそばに尾小屋鉱山資料館やマインロードが隣接しています。関係が深い施設ですのでまとめて見学されることをおすすめします。駐車場は20台分あり、キハ3公開運転や電動トロッコ列車運転イベントが行われる際には人が大勢賑わいます。車両の見学や公開運転は無料です。オープンスペースとなっており随時見学できますが電気点灯は午前9時~午後5時です。乗るための予約も必要ありません。
建物内には在りし日の尾小屋鉄道の写真が飾られています。ちなみに尾小屋鉄道は現在では小松バスと社名を変えて存続しています。
尾小屋鉄道の5号蒸気機関車。走行可能です。ただし線路が電動トロッコ列車「尾小屋鉱山電車」の線路に囲まれたほんの10メートル程度しか無いため、走れる区間はこれだけになります。
軌間が762mmとなっており、普段見慣れている線路の幅よりだいぶ短くなっています。
気動車のキハ3。なつかしの尾小屋鉄道を守る会により、整備・公開運転が年に数回行われています。
公開日は公式サイトに記載されています。
[browser-shot url=”http://www7a.biglobe.ne.jp/~tsk-1803/koukaibi.htm”]客車っぽい見た目ですが、自力で走行できます。
子供を連れた家族や鉄道ファンなどかなりの人が乗っています。乗車された方には記念の硬券が配られます。
気動車だけあって、エンジン音は車のエンジンのようです。
キハ3の公開運転のために線路端まで出ている5号機関車の手前まで来ると、再び構内に戻ります。これを数回繰り返します。
客車のハフ1。
車内の様子。シートや塗装が一部剥がれていますが、1918年製造と考えると綺麗に保存されています。
電動トロッコ列車「尾小屋鉱山電車」。バッテリー車が牽引する木造貨車で駅の周りをぐるりと一周します。なお以前は環状線にはなっておらず、今年2013年8月に線路を延長し一周できるようになったとのこと。
このバッテリー車&貨車は3両あります。
尾小屋鉄道の車両はここ以外にも、いしかわ子ども交流センター小松館のなかよし館に保存されています。