ブルーインパルス 上越市 高田城観桜会 祝賀飛行のため小松基地展開

新潟県上越市の日本三大夜桜「高田城百万人観桜会」の90回目の開催、そして北陸新幹線 上越妙高駅の開業を記念して航空自衛隊アクロバットチーム「ブルーインパルス」の祝賀飛行が2015年4月11日(土)に予定されていました。

当初は2015年3月14日の北陸新幹線 開業日に上越妙高駅上空でのフライトを実施する計画でしたが、荒天が予想されたので桜の開花にあわせた時期に変更に。しかし変更したはずの4月11日のフライトも天候不良のため中止になりました。およそ9万5000人が会場に集まったそうですが、残念ながら直前でのキャンセルになったようです。

上越市に近い小松基地に、祝賀飛行準備のためブルーインパルスがやってきたのでその様子をご紹介です。

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4月11日午前。小松空港デッキより小松基地エプロンを撮影。6機のT-4が並んでいました。予備機は無し。

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ブルーインパルスは本拠地である宮城県松島基地から 4月9日に小松基地に飛来、4月10日に上越市でリハーサルフライトを実施しました。

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航空祭では基本的に会場の基地から飛び立ち、上空でフライトしてから会場に降りてきます。今回のような基地以外ので開催の場合や、基地に着陸できない場合(滑走路が短いなど)は、一度近くの航空自衛隊の基地に展開してから、会場上空までフライトします。また、九州などの宮城県から遠い基地への移動では、航続距離の関係から途中浜松基地や、浜松基地の天気が悪い場合岐阜基地などに立ち寄って給油します。通常のT-4に比べて、ブルーインパルス仕様機はスモークオイル搭載のため燃料の搭載量が少なくなっています。

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10時過ぎ、整備士さんたちの機体のチェックが始まります。なお今回は増槽タンクはつけたままフライトするようです。増槽つけたままでも1区分はこなそうと思えばこなせるそうです。

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10時15分頃。エンジンスタート。観客はいないのでウォークダウンはありません。整備士さんの制服も、青色のものではなくデジタル迷彩にジャケットです。

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10時24分。タキシング開始。

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1番機#731、2番機#726。U-4も何故かいました。ブルーインパルス飛来または安部総理来県と関係があるのかはわかりません。

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3番機#729

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4番機 #805

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5番機 #728

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6番機 #725

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RWY06に向けてタキシングです。

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10時40分。ブルーインパルスが離陸。展示飛行は11時からの予定ですが、石川県小松市から新潟県上越市まで20分もあれば余裕で飛行できるようです。新幹線はくたかなら、金沢から上越妙高まで1時間ほどかかります。

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まずは1番機~4番機の4機が離陸。

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当然ですが小松基地上空でのアクロバットフライトはありませんした。

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5番機離陸

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6番機離陸

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本来なら11時から11時20分までの20分間、高田城上空でサクラやサンライズといった編隊飛行・アクロバット飛行を披露する予定でしたが、会場上空が低い雲に覆われていたため展示飛行はキャンセル。11時半頃。1番機、2番機が小松基地に戻ってきました。

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3番機、4番機着陸。

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タッチダウン後、滑走路上でスモークを出しながらのランディングでした。誘導路をタキシングしていたANA機乗客へのサービスでしょうか。

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5番機、6番機着陸。このあと14時頃にブルーインパルスは松島基地へ帰還しました。C-130も降りてきて、整備士なども撤収したようです。

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新幹線開業記念のブルーインパルスフライトとしては2011年3月12日の九州新幹線開業記念の博多駅上空でのフライトが東日本大震災のために中止になったことが記憶に新しいですが、今回またしても中止になってしまいました。2016年の北海道新幹線の開業時にはブルーインパルスは函館上空で飛行するのでしょうか。追記2016.01.18 祝賀飛行が決定しました。

今年の小松基地航空祭は2015年9月21日。シルバーウィークの5連休まっただ中での開催です。新幹線効果もあり、天候次第では過去最大の入場者数を記録するかもしれません。