金沢港 港フェスタ2017 護衛艦「かが」一般公開

金沢港で毎年護衛艦の一般公開などが行われる「港フェスタ」が2017年7月15日(土)、大浜ふ頭で開催されました。例年DEや古いDDなど比較的小型の艦艇が多かった港フェスタですが、今年は海上自衛隊最大・最新鋭となるヘリコプター搭載護衛艦「かが」が寄港。巨大な格納庫や飛行甲板を一目見ようと大勢の来場者が集まりました。会場の様子です。

例年港フェスタは無量寺ふ頭や戸水埠頭で開催されていましたが、今年は大浜ふ頭での開催。かがより全長が長いサンプリンセスなどの豪華客船が戸水埠頭に接岸していることを考えれば、決して接岸できないことはなさそうですが、警備や車両の誘導の関係でしょうか。

無料の臨時駐車場は大浜ふ頭やトラック協会会館、ものづくり会館、コンフォモール内灘、石川県庁などに用意されていました。

各所からシャトルバスが運行。このイベントのため内灘周辺は大渋滞。シャトルバスも全く進まず待機列に行列ができていました。

大浜ふ頭 コマツ金沢工場周辺。交通規制がかけられ、シャトルバスの発着が行われています。ちなみにコマツ金沢工場では毎年金沢港港フェスタと同日に工場開放デーを実施していましたが、今年は8月26日(土)に開催予定。

護衛艦かがが停泊している様子が見えてきました。入港の様子はこちらの記事から。

シャトルバスおよび徒歩で来場された方々の待機列。午前9時ごろの様子。すでに300メートルほどの列ができていました。一般公開は10時からスタート。

こちらは大浜ふ頭に駐車された方々の待機列。途中列が合流します。

9時20分ごろ、ふ頭の入り口が解放され、かがの前に並びました。

こちらから各種設備を眺めます。

護衛艦かが。全長248メートル。今年の3月に就役したばかりの、最新鋭の護衛艦です。全通甲板を有しており、諸外国ではヘリ空母に相当します。

NOLQ-3D-1。ECMのための装置。その横の丸いのは衛星通信用のアンテナ。

赤色の星が2つ並んだ海将補旗が掲揚されています。これは海将補が乗艦されていることを表します。かがの艦長は一等海佐ですから、そのさらに上の階級。かがが所属する第4護衛隊群の司令福田海将補が乗艦されていることを意味します。

小さな突起が付いた円形の装置は、IFFのアンテナ。

メインマスト。TACANや水上レーダー、ヘリコプターデータリンクアンテナなど各種設備が並びます。

対空捜索と航空管制用のレーダーOPS-50。イージス艦のSPY-1レーダーのようなAESAレーダーです。ひゅうが/いせに搭載されているFCS-3Aから、射撃管制用のXバンドレーダーを省略した簡易版。

SeaRAM。かがに接近してきたミサイルや航空機を、ミサイルで迎撃します。自己完結した射撃管制装置を搭載しており、FCS-3Aのようなミサイルを誘導するためのレーダーは不要となっています。

艦載機のSH-60J

かがはいずも型護衛艦の2番艦。基本的にはいずもと同じ形をしていますが、最大の違いがこちら。かがにのみ、洋上給油装置部分にステルス性を向上させるためスライドドアが搭載されています。

いずもはこんな感じ。

デッキサイド式エレベーター。ひゅうが型にはない、いずも型の特徴。

ここで船からアナウンス。最終安全確認が終わったので、予定の時間より早めて一般公開を開始するとのこと。会場ではアナウンスに対して拍手がおこなりました。9時41分ごろ、一般公開が始まり最初の乗客が乗船しました。

いくらかがが巨大な船体といっても、これだけ集まった来場者全員は乗艦できないので、途中入場制限がかかります。

手荷物検査を終えて、かがに乗艦します。

「加賀」の文字と加賀のエンブレム。

後ろを振り返ると長い待機列。

まずは格納庫へ。

ひゅうが型より1層分高い、広々とした格納庫です。こちらでヘリコプターの整備などを行います。

艦名の由来になった加賀国、その金沢を紹介する映像が上映されていました。ぜひとも今後、他所で一般公開されるときも上映してほしいところ。

SH-60Kをバックに、金沢大学の学生らが御琴の演奏。

格納庫の天井からは巨大なタペストリーが掲げられていました。

加賀友禅の「加賀五彩」の色調でしょうか。九谷焼などが展示された士官室も公開されていましたが、そちらはさらに長蛇の列だったため今回は見学見送り。

「WHITE BASE」はかがの無線でのコールサインとのこと。

かがのエンブレム。加賀藩ゆかりの梅の花や、金箔などを取り入れたデザインです。

リアカーにも護衛艦かがの名前が入っています。

デッキサイドエレベーターはシャッターは空いていましたが使用せず。

艦これの加賀さんのイラストもありました。

全部エレベーターへ

乗客を乗せ、エレベーターが下りてきました。

このエレベーターを使用して飛行甲板に上がります。今回飛行甲板を使用せずキャットウォークから飛行甲板に上がるコースもありましたが、長蛇の列となっていました。

エレベーターに乗り、飛行甲板へ。

ほんの数十秒で飛行甲板に上がりました。

ちなみに14日に人が落ちたエレベーターの隙間がこちら。

飛行甲板を見て回ります。

同時に5機のヘリコプターが運用できる、広々とした甲板。

今度陸上自衛隊が購入するオスプレイも運用可能。

垂直離着陸が可能なタイプのステルス戦闘機F-35Bは、一時的に降りようと思えば降りられそうですが、運用するとなるといろいろ制約があるそうです。

甲板表面は航空機のすべり止めのためザラザラしています。転んだら大根おろしになります。

デッキサイドエレベーターを飛行甲板から。上から見ると、言われなければエレベーターだと気づかなそうです。

キャットウォーク。

エレベーターを使わずにキャットウォークから上がってくるコースだと、ここから飛行甲板に上がれます。

SeaRAM。

ファランクス。こちらはどの護衛艦にも搭載されているCIWSです。

12.7mm重機関銃。こちらの台座にはMINIMIも設置可能。

船首には日本国旗。

飛行甲板には、4機のSH-60JとK。

こちらはSH-60K

こちらはSH-60J

コックピット

これらの艦載機やパイロットなどの乗員は、護衛艦かが所属というわけではなく、かがが所属する呉に近い第22航空隊(大村航空基地)や第24航空隊(小松島航空基地) に所属しています。米軍の空母は各空母に搭載する航空隊は決まっていますが、海上自衛隊のヘリはそういった運用はしておらず、任務のたびに乗せる機体が変わるそうです。

これらのヘリコプターは、ソノブイやMADなどを使用し敵潜水艦を捜索、魚雷などを使用し潜水艦を攻撃する対潜戦を主目的としています。そのほかにも、艦艇に対する対水上戦、輸送、救難、警戒、監視といった任務に就きます。

ヘリコプター牽引装置。この措置に挟んでヘリコプターを移動させます。有線のリモコンで操作します。

艦上救難作業車 P25J。消化作業などを行う車両。

アイランド

航空管制用のデッキ。ぱっと見では艦橋と区別がつきません。

艦橋。

ステルス性を意識しており、極力壁面は平になっています。

加賀の文字が書かれた旭日旗

物販待機列

飛行甲板で乗員によるTシャツや帽子、プラモデルやワッペンなどが販売されていました。

飛行甲板から見た乗艦待ちの列。

大浜ふ頭の駐車場と、駐車場に入るまでの渋滞の様子。

下艦して、ふ頭から船体を眺めます。

デッキサイドエレベーターをふ頭から。

船尾

物販ブース。こちらは同じグッズが並ばずに購入できました。

地本ブース

一般公開は15日のみ。17日の午前9時に出港予定となっております。

今年の北陸、海上自衛隊の艦艇は以下の一般公開を予定しています。

7月16日(日)~17日(月・祝日)海王丸パークフェスティバル ミサイル艇「はやぶさ」 一般公開
7月18日(火)~19日(水)七尾港艦艇広報 海上自衛隊艦艇一般公開
7月20日(木)~21日(金)飯田町燈籠山祭り 海上自衛隊艦艇一般公開
7月22日(土)~23日(日) 敦賀港 護衛艦「たかなみ」「おおなみ」艦艇一般公開
7月29日(土)~30日(日) 伏木港まつり 護衛艦「おおなみ」艦艇 一般公開