哲学と造形美を体感 石川県西田幾多郎記念哲学館

日本を代表する哲学者、現かほく市出身の西田幾多郎に関する文化施設がかほく市にあります。2002年に旧宇ノ気町が設置し、現在はかほく市が運営を行っています。
津幡バイパスから、かほくイオンを過ぎると、左手の丘陵地に真新しいデザインの建築物を目にすることができます。10年以上前の建築物には思えないデザイン性の高さを感じさせる建物です。

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外観はガラス張りで、しいのき迎賓館に似たような作りです。「表参道ヒルズ」や「光の教会」の設計をした日本を代表する建築家「安藤忠雄」が手がけました。
駐車場は無料で約80台程度停められます。
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開館時間は9:00~17:30の間で入館料は
一般 500円(6人以上は団体料金400円)
高齢者 400円(70歳以上)
学生 400円
高校生 200円
中学生以下 無料
障害者手帳をお持ちの方 200円
となっています。

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見晴らしの良い階段庭園からはかほくイオン周辺が一望できます。
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施設内の喫茶「テオリア」ではコーヒーやケーキなどを楽しみながら市街が一望できます。
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施設内には「骨清窟」と呼ばれる西田の書斎があります。
西田邸が昭和49年に取り壊される際「骨清窟」部分のみが旧西田記念館横に移築され、その後平成22年に石川県西田幾多郎記念哲学館敷地内へ移築されたそうです。
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館内に入ります。
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受付、正面ロビー。
基本的に西田の書物や哲学に関する書は撮影禁止です。
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館内案内。建物は、西田の書物や遺品などが展示されいる「哲学館」と、ホールや研修室、展望ラウンジがある「研修棟」に分かれています。
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哲学館の展示室へ
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iPadで展示物などの説明が見ることができます。
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「世界を見ようとする時、世界もこちらを見ています。「井戸」をのぞくと、「井戸」もあなたを見ています。」
鏡の井戸に自分が反射します。
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残念ながら展示物の撮影は禁止です。
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西田幾多郎の像が置かれています。等身大でしょうか。
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迷路のような順路を辿っていきます。
それぞれの場所でデザイン性の高さを感じさせる建築物です。
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2Fへ。
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2Fの展示室。撮影はできません。
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2Fから地下へ。エレベーターもありますが、階段を下ります。
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地下1F「空の庭」への入り口です。
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自動ドアを抜けると、天井のない壁に囲まれた吹き抜け空間が現れます。
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壁以外何もありません。
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思想に耽ります。この場所は不思議な感覚になります。
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研修棟へ向かいます。
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研修棟1Fには図書室があります。西田幾多郎に関する本を中心に、哲学の入門書から専門書まで幅広く保管してあります。
また、石川県民などは本を借りることも可能です。
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地下1Fのホワイエと呼ばれる空間を1Fから見下ろせます。
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研修棟の地下1Fに向かいます。
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ホワイエ。すり鉢上に吹き抜けが広がっています。「空の庭」とは対象的に、吹き抜けのガラス天窓から丸く切り取られた空を見ることができます。
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透明なイスが用意されています。座って空を見上げるもよし。写真を撮るもよし。オシャレな空間です。
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研修棟には、ホール、会議室などが用意されており、コンサートやイベントなどに使用されています。
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研修棟のB1は哲学ホール、1Fは図書室、2Fは喫茶室、3F,4Fは研修室、5Fは展望ラウンジとなっています。
エレベーターで展望ラウンジへ向かいます。
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落ち着いた展望ラウンジになっています。
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展望ラウンジから見えます。クジラでしょうか。
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5Fですので金沢市街までが一望できます。
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平成25年10月30日(水)には皇太子殿下が哲学館をご視察されるようです。9時~13時までは、哲学館は臨時休館となります。ご注意ください。
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建築の造形美を楽しみ、哲学について学べる施設になっています。