石川・金沢、富山、福井のオススメイベントや観光地等を紹介するブログ

北陸新幹線 E7系・W7系「かがやき・はくたか」のグランクラスに乗ってみた

公開日: : 最終更新日:2015/12/22 北陸 ,

北陸新幹線E7系・W7系の最上級車両グランクラスに乗って東京-金沢間を移動しました。すでに北陸新幹線の開業から半月が経ち、若干の今更感はありますが、実際に体験してみると噂に違わず最高の乗り心地とサービスでした。車内の紹介と乗車記です。

IHK_2353

グランクラスの東京-金沢間の料金は、乗車券込みで26,970円。同区間の指定席が14,120円(現在繁忙期のため+200円で14,320円)なので、その差額は12,850円。およそ倍の値段となっています。ANAの国内線プレミアムクラスが+9000円、JALの国内線ファーストクラスが+8000円(羽田-小松便は無し)であることを考えても、料金は高めです。チケット購入方法は、通常の切符と同じくe5489などのネット販売や、みどりの窓口で買えます。乗車には乗車券とグランクラスの特急券が必要です。

IHK_2601

グランクラスは、東北新幹線E5系に初めて導入された座席で、グリーン車よりも更に上のグレードとなるクラスです。飛行機のファーストクラスに相当します。北陸新幹線E7系・W7系にはグランクラスが開業時から導入されています。

IHK_2183

E5系はやぶさのグランクラスの入口。E7・W7系とはまた違った雰囲気です。2016年開業の北海道新幹線H5系もこんな感じです。

IHK_2192

北陸新幹線で運用しているE7系・W7系にはすべてグランクラスがありますが、利用できるのは「かがやき」「はくたか」「あさま」のみ。金沢-富山間の「つるぎ」には、グランクラスは連結しているものの、利用できません。また「あさま」や、一部の運行区間が短い「はくたか(金沢-長野)」はアテンダントは乗車せずシートのみの営業。軽食やドリンクといったアテンダントが行うサービスはありません。

IHK_2257

また、E2系で運行する8両編成の「あさま」はグランクラス自体ありません。長野新幹線開業時から運行してきたE2系N編成も残り4編成、近いうちにE2系N編成はすべて退役します。

IHK_2311

E7系・W7系のグランクラスは12号車(金沢側)です。座席の数に合わせて、窓の数が少なめです。

IHK_2296

こちらは1号車(東京側)。普通車です。同じ先頭車両でも、窓の数が違います。

IHK_2117

ホームの乗車位置案内も特別なものに。これは東京駅です。ちなみに空港のようなラウンジは特にありません。追記、12月21日、東京駅にグランクラス乗客等が利用できるラウンジが開業しました。

IHK_2336

今回乗車するのは、東京20時12分発、金沢23時11分着のはくたか577号です。はくたか号東京発金沢行きとしては最終列車になります。

IHK_2341

金沢に行くなら「かがやき」を使用したほうが断然早く付きますが、グランクラスのシートを長く体験したかったので、あえて停車駅の多い「はくたか号」を利用します。「かがやき」の乗車時間は2時間半ですが、「はくたか」は3時間~3時間20分ほどの乗車時間になります。「かがやき」と「はくたか」ではサービスに違いはありません。

IHK_2217

車両はE7系F6編成でした。E7系とW7系ではグランクラスのシートや内装は全く同じです。他の車両と同じく、車内ですぐにわかる違いは製造番号か車内メロディくらいです。「いい日旅立ち」ならW7系、上越新幹線と同じならE7系になります。どちらの車両で運行するかは事前にはわかりません。

IHK_2348

金沢発東京着として東京駅にやってきた車両の、清掃作業が行われます。

IHK_2322

グランクラス12号車では、このようにドリンクなどが入ったカートの入れ替え作業が行われます。アテンダントさんも交代します。

IHK_2325

それではグランクラスに乗車します

IHK_0802

グランクラスの乗車方法は、通常の指定席と同様。特急券に書かれた座席に座るだけです。車両2箇所の入口では、2名のアテンダントさんが出迎えてくれます。

IHK_2526

乗車時に切符のチェックなどは特にありませんが、おそらく車掌さんがきっぷ販売状況と客席の様子を確認しています。

IHK_2355

車内は、漆塗りの深い色彩を取り入れた、落ち着きのある空間です。グランクラスの座席数は18席。広さが違うとはいえ2号車,4号車,8号車,10号車なんかは1車両に100席も入る中、贅沢な配置です。

IHK_2534

今回乗車したはくたかのグランクラスには、乗客は5人しかいませんでした。開業初日のニュースのためか、グランクラスは座席が取りづらいというイメージがありますが、平日は割りとこんな感じだそうです。

IHK_2464

A席が1列、B席C席が2列シートです。A席は日本海側、C席は立山連峰側です。普通車やグリーン車のクロスシートのように、乗客が座席を回転することはできません。

IHK_2529

E7系・W7系のグリーン車がこちら。グリーン車は2-2なので、グランクラスは更にゆったりと使用できます。

IHK_2540

こちらは普通車

DSC_0594

2列シート側は間にパーティションがあります。

IHK_2501

1号車~11号車にはセミアクティブサスペンションが搭載されていますが、グランクラスの12号車には更に揺れの少ない「フルアクティブサスペンション」が搭載されています。乗り心地が段違いに違います。またグランクラス12号車と、同じく先頭車両の1号車はモーターがついていない車両です。加速時のモーター音が無く、大変静かです。

よく言われていますが、鉛筆ぐらいなら立ちそうな感じです。手元に鉛筆が無かったので小銭で試そうとしましたが、さすがに小銭は立ちませんでした

IHK_2530

天井の照明

IHK_2516

LED表示器。グランクラスが自由席になることはまず無いので、自由席・指定席の案内はありません。また、グランクラスに限らず全車両禁煙です。たばこは吸えません。

IHK_2366

参考 普通車

IHK_2137

床は赤い絨毯。

IHK_2427

荷物の収納棚は、飛行機のようにカバーが付いています。忘れ物が無いか確認しやすいよう鏡もあります。乗客の数が少ないので、収納スペースにも余裕があります。

IHK_2358

前の棚にはブランケット。ブランケットやアイマスクといったアメニティはアテンダントさんに頼めば利用できます。

IHK_2575

窓のサイズは普通車と同じですが、窓枠の作りのせいか広く感じます。

IHK_2359

ブラインドをおろしてみました。

IHK_2589

シートは革張りで高級感があります。

IHK_2566

この座席はレクサスのシートを手がけるトヨタ紡織が制作しています。トヨタ紡織とE7系・W7系を設計した川崎重工のロゴ。

IHK_2378

ちなみに座席1つのお値段は300万円とのこと。1車両に300万円×18席が並びます。

IHK_2578

全席、コンセントがあります。E7系・W7系は普通車でも全席コンセント搭載です。

IHK_2583

リクライニングはすべて電動。操作ボタンには背もたれ、レッグレスト、座面角度の操作の他、アテンダント呼び出しや読書灯のボタンがあります。

IHK_2363

リクライニングをすべて倒すとこうなります。最大45度。枕の高さも上下できます。

IHK_2379

元々シート自体に傾斜があるので、後ろの乗客に全く気を使うこと無くシートを稼働させることができます。ぐっすり寝れそうですがせっかくのグランクラス、いろいろ堪能したいので眠気を堪えます。

IHK_2510

読書灯

IHK_2364

GranClassのロゴが描かれています。

IHK_2484

A席の足元。JR西日本とJR東日本それぞれの冊子、スリッパが入っています。

IHK_2369

B席C席の足元。前の座席下のスペースはシューズボックスです。

IHK_2556

IHK_2489

スリッパ。持って帰れます。袋にはグランクラスのロゴ。

IHK_2382

シートの案内

IHK_2383

電動シート操作方法

IHK_2594

2013年12月14日に金沢駅で行われた「グランクラス先行体験イベント」で、シートだけなら体験済みですが、全く同じでした。

AAA_7969

東京駅を出発してすぐ、アテンダントさんが挨拶と自己紹介に訪れます。ひとりひとりに対して、丁寧に対応されていました。

IHK_2374

おしぼりが配られます。厚手のしっかりとしたものでした。

IHK_2377

小物いれには、メニューが入っています。

IHK_2442

ダイニングテーブルを引き出して、メニューを確認します。JR西日本・東日本のマーク。アテンダントさんが所属するのはJR東日本の子会社NRE 株式会社日本レストランエンタプライズとなります。

IHK_2372

IHK_2373

軽食は、和食・洋食を選択できます。飲み物はアルコール・ソフトドリンク飲み放題となっています。

IHK_2376

上野を過ぎてから、軽食が運ばれてきました。

IHK_2385

今回は和食を選択です。ちなみに洋食はサンドイッチとなっています。

IHK_2386

メニュー。和食は、上りと下りでメニューが異なります。上り(金沢発東京行き)は北陸の食材を使った北陸編。下り(東京発金沢行き)は東京の食材を使った東京辺です。なのでこちらは東京編。東北新幹線では東北の食材になります。

IHK_2388

長野県産鶏肉照焼、ぶなしめじ黒胡椒炒め、はすの実串薄衣揚、いわし磯辺揚、豆腐田楽 下仁田ネギ入り味噌、桜麩、汁なしのっぺ、季節御飯

IHK_2398

最初のドリンクも運ばれてきます。飲み物は

アルコール:ビール、ワイン(赤・白)、日本酒、加賀梅酒スパークリング
ソフトドリンク ホット:コーヒー、緑茶、ハーブティー
ソフトドリンク コールド:コーヒー、アップルジュース、緑茶、ダイエットコーラ、黒烏龍茶、ミネラルウォーター

となっています。すべて飲み放題です。前記した通り、グランクラスの車両は揺れが少ないので、快適に飲食を楽しめます。

IHK_2392

加賀梅酒スパークリング。グラスにはグランクラスのロゴ。

IHK_2395

あくまで軽食なのでそれほど量は多くありません。大宮前後で食べ終わってしまいます。ドリンクは飲み放題ですが食べ放題ではありません。グランクラスではワゴン販売がありませんので注意。事前に駅で駅弁を用意しておくのもいいでしょう。

IHK_2413

ビール。プレミアムモルツ。

IHK_2410

大宮を過ぎてしばらくすると、おつまみとお茶菓子が貰えました。

IHK_2419

グランクラスオリジナルパウンドケーキ。加賀棒茶 能登大納言。

IHK_2423

IHK_2420

おつまみ。「七色めぐり」というあられです。

IHK_2425

IHK_2424

こちらはアップルジュース

IHK_2429

ダイニングテーブル以外にも、肘掛けにカクテルトレイがあります。

IHK_2380

ダイニングテーブルにはノートパソコンも乗るサイズ。

IHK_2445

日本酒は石川県能登の宗玄酒造の宗玄です。

IHK_2521

アイスコーヒー

IHK_2485

デッキに出てみます。運転席側。乗車・降車時はアテンダントさんがここで出迎えてくれます。駅到着時、降車客の有無に関わらず、アテンダントさんは必ずここでスタンバイします。

IHK_2490

運転席側から見たグランクラス入口。

IHK_2494

車両番号。E714-6。”E7″はE7系(“W7″ならW7系)。1はグリーン車・グランクラス、4は先頭車両かつモーター無しの意味で、-6はE714形のうち6番目に製造された車両を表します。この車両はE7系F6編成です。

IHK_2497

デッキには11号車側も合わせて、4枚の飾り柱が飾られています。それぞれ北陸の四季をテーマにしたイラストが描かれています。

冬 雷鳥と椿

IHK_2492

11号車との連結部のデッキへ。

IHK_2479

春。桜とツグミ。

IHK_2449

夏 黒百合と鮎。アテンダントさんの作業場はこの横の扉の中にあります。

IHK_2458

秋 松の木。

IHK_2461

沿線各地の新聞が並びます。

IHK_2551

グランクラスのトイレは隣の11号車に。

IHK_2469

11号車とトイレを共用します。

IHK_2470

11号車はグリーン車です。

IHK_2541

グリーン車は兼六園 成巽閣群青の間をイメージした青色の格子模様が特徴。

IHK_2542

なのでデッキも青色です。

IHK_2544

なおグリーン車や普通車からグランクラスの立ち入りはできません。見学もできません。別に切符をかざさないとドアが開かないといった仕組みではないので、入ろうと思えば入れますが禁止されています。

IHK_2545

あれやこれやグランクラスを満喫しているうちに、長野に到着。乗客のほとんどが降りていきます。金沢延伸開業後「あさま」が、東京-長野間の各駅停車としての役割が強くなったので、長野までの移動は「かがやき」や「はくたか」のほうが早くなりました。また、「あさま」ではアテンダントのサービスもありませんので、グランクラスをフルで楽しみたい長野県民も「かがやき」「はくたか」を利用するようです。

IHK_2503

ということで、富山につく頃には乗客は自分だけに。贅沢にもグランクラスを貸切状態でした。

IHK_2573

一人しか乗客がいない中、飲み物を何度も頼みましたが、嫌な顔一つせず大変丁寧に対応してくれました。

IHK_2587

東京を出発してから3時間後、金沢駅に到着。アテンダントさんにお見送りされながらの下車となりました。

IHK_2597

よく「1回は乗ってみい」と言われるグランクラスですが、1回乗ってしまうと「もうグランクラス以外乗りたくない」と思わせるほどの乗り心地でした。皆様ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

IHK_2562

陸揚げ陸送試験走行車両基地の一般公開、そして開業レポートなどいろいろ北陸新幹線ネタを書いてきましたが、これで新幹線ネタは一段落です。

IHK_1508

Ad

Ad


PAGE TOP ↑